巨人の監督は生え抜きエースか4番打者しかなれない――その不文律はいつ生まれたのか? 巨人監督人事のナゾを追う。【全2回の1回目】※肩書は全て当時

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 巨人の監督には、生え抜きのエースか4番しかなれない――。そんな不文律は、突然の阿部慎之助監督の逮捕劇で崩れた。5月26日、巨人は橋上秀樹コーチの監督代行就任を発表。ヤクルト、日本ハム、阪神で現役時代を過ごした橋上は、巨人初の“外様監督”となった。

 巨人監督の大半は、入団から引退までジャイアンツでプレー。その多くは藤田元司や堀内恒夫のような「エース」、もしくは長嶋茂雄や王貞治のような「4番」だった。

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 そのため、「巨人の監督は生え抜きのエースか4番でなければならない」という説が浸透している。来季の指揮官候補にも原辰徳、松井秀喜、高橋由伸という現役時代の4番が挙げられている。一体、この“不文律”はいつ誕生し、既成事実と化していったのか。謎に迫る。

OB監督比率…巨人だけ「100%」

 そもそも、昭和から現在に至るまで、生え抜きスターの監督就任はどの球団でも望まれているはずだ。そこで、セ・リーグのOB監督比率を球団別に算出してみた。2リーグ分立の1950年から2025年まで、76年間の数字は以下になる(全試合÷OB指揮試合。パーセンテージ横は主なOB監督。現時点の6球団を対象)。

【1950年から2025年までのセ・リーグOB監督比率】 

巨人:100% 川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、原辰徳

広島:89.3% 古葉竹識、阿南準郎、山本浩二、緒方孝市

阪神:78.7% 藤村富美男、吉田義男、岡田彰布、藤川球児

中日:78.3% 与那嶺要、近藤貞雄、星野仙一、落合博満

ヤクルト:78.3% 武上四郎、若松勉、真中満、高津臣吾

DeNA:31.1% 秋山登、近藤昭仁、田代富雄、三浦大輔

※1 現役時代、該当チームに1年でも所属していればOB

※2 代行監督含む。ただし、試合中の監督退場による代行は除く

※3 ヤクルトは国鉄、サンケイ、アトムズ、DeNAは大洋、大洋松竹、大洋、横浜を経て現在に至る

 同期間の勝率順位は巨人、中日、阪神、広島、ヤクルト、DeNAの順。つまり、OB監督比率と強さはある程度、比例している。どのチームも、基本的にはOBに任せたいが、弱い時は外部からの招聘に走る傾向がある。

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