埼玉西武ライオンズの桑原将志外野手が、リードオフマンとして活躍中だ。昨年オフに14年間在籍した横浜DeNAベイスターズから海外FA権を行使し移籍。32歳はなぜ、人生のターニングポイントであえて「安定」を捨て「挑戦」を選んだのか。決断の裏にあった人生哲学と覚悟を、NumberWebのインタビューに語った。〈全2回の後編/前編も公開中です〉
昨年12月2日、桑原将志はベイスターズの球団事務所で会見を行った。FA権を行使して他球団へと移籍する際に、“出ていく”側である古巣でわざわざ会見を開くのは異例のことだ。ファンや関係者に感謝の思いを伝えるため、桑原自ら要望して実現した、けじめの「退団会見」だった。
席上で桑原は、14年間プレーしたベイスターズへの宣言残留を選ばず、新天地に挑む思いをこんな言葉で明かしている。
「環境を変えて、今まで培ってきたものを試したい、さらに成長したいという思いがあり、決断に至りました」
親会社が替わったDeNAベイスターズの「1期生」としてドラフト4位で高卒入団し、自らの力でスター選手への道を切り拓いてきた。闘志溢れるプレースタイルから「ハマのガッツマン」と親しまれ、リーグ3位から日本一へと駆け上がった2024年の日本シリーズでは、シリーズ新記録となる5試合連続打点を挙げる活躍でMVPを獲得した。
ベイスターズからも好条件で慰留されていたこともあり、このまま古巣で現役生活を全うすれば相応しい花道も、セカンドキャリアも約束されていただろう。盤石の「安定」を自ら捨て、低迷からの脱却を目指すライオンズでの「挑戦」を選んだ。

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