【写真を見る】中日・柳裕也は2人いる?防御率9.69から0.86に 復活に導いた“3塁側プレート”と左足の上げ方【若狭敬一ドラゴンズコラム】

「きっと何かを大きく変えたに違いない」と思い、本人を直撃したが、返ってきた答えは「わずかな修正」だった。

3月1日。井上一樹監督は開幕投手に柳を指名した。「WBCとの絡みがあるが、開幕戦でも淡々と投げてくれる選手を探したときに柳だった」と理由を述べた。この時、この決断を不安に思ったファンは少なかったはずだ。しかし、日に日に雲行きが怪しくなった。

3月5日。横浜スタジアムのDeNA戦に先発した柳は、5回4失点と乱れた。

3月13日。バンテリンドームの楽天戦は5回9失点と大炎上。試合後、井上監督は「公言したてまえ、キャンセルというわけにはいかない。原因は本人が一番分かっている」と話した。SNSでは不安が広がった。

■「全部が狂って、ストレートも変化球もダメになっていた」

4月9日。オープン戦大乱調の原因を柳に聞いた。

「一番はフォームです。僕の悪い癖は右足が折れること。そうなると、左足がインステップ気味になって、体が横ぶりになって、手首も寝る。持ち味は縦回転のストレートなのに右足が折れることで、全部が狂って、ストレートも変化球もダメになっていました」と説明した。

なぜフォームが狂ってしまったのか。

去年12月、私は自主トレ中の柳にオフの取り組みを聞いていた。

「来年はバンテリンが狭くなるので、インコースが鍵になると思っています。来年は1塁側のプレートを踏んで、右バッターのインコースに角度の付いた球を投げたい」と意気込んでいた。「ここ数年、結果が出ていないので、フォームも色々試します」と進化のための変化を誓った。

■キャンプ序盤は「ビギナーズラックだった」

2月1日。私は北谷球場のブルペンで個別練習をしていた柳の姿を見て、フォームの変化に気付いた。

いつものセットポジションではなく、ノーワインドアップモーションを試していたのだ。「ストレートの勢いをつけるためです。合わなければ、戻します」と話した。

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