沖縄キャンプも終え、OP戦の位置付けは若手のアピールの場から、主力の本腰入れた調整へと徐々に変化する。今週は同じセリーグのアウェイで連戦。
1. OP戦: vs横浜DeNA(3/4)
ホームで横浜DeNAと戦った後、今度はアウェイでの試合。練習試合から、なんだかDeNAとばかり試合をしている感覚だ。苦手・ハマスタでの1戦は、両チーム新戦力となる投手陣を披露。中日は中西聖輝・櫻井頼之介のドラフト1・2位コンビが登板。結果は、中西が4回3失点、櫻井が4回零封。この試合に関しては、櫻井に軍配が上がった形。まだこの試合で段を下す訳では当然無いが、中西に関しては、制球力に苦しんだ点は開幕までに改善が必要だ。一方の櫻井は、キレのある投球で被安打1の好投。DeNAの主力打者相手にも堂々のピッチングを見せた。中継ぎとの両睨みで品定めが行われている櫻井ではあるが、この内容を見ると、やはり首脳陣も先発で起用したくなるのではないか。
打線は、初回に細川が適時打で変わらぬ好調ぶりを見せるも、その後はDeNAの新外国人による継投に沈黙。田中幹也が調子を上げ、樋口正修が負けじとアピールを続ける熾烈な二塁争いを尻目に、遊撃レギュラーを狙う村松開人はこの日も無安打。辻本倫太郎は守備力に、村松は打撃に難ありと、山本泰寛を追い越すべき両名が一長一短なのが悩ましい。来週には、そろそろ山本も1軍に上げて調整を始める時期だろう。チャンスの時期も終わりが見え始めているが、光明は未だ見えない。
2. OP戦: vs横浜DeNA(3/5)
批判を浴びた昨年の「オール左打者打線」を肯定するかのような試合となった。4番手で登板した横浜DeNA・藤浪晋太郎は2回5四死球の大乱調。特に売り出し中の鵜飼航丞への死球は、憤懣やるかたないと言った所だ。正直、やはり藤浪は危険すぎる。勝負以前の話にならざるを得ない”凶器”を試合に持ち込むことは、プロとして正しい姿なのだろうか。横浜DeNAの首脳陣には、興行という側面も持つプロ野球というものを、いま一度熟慮して頂きたい。と、中日ファンの自分としては思ってしまう。
その藤浪の影響と言う訳でもないが、試合は前日から一転して乱打戦。中日サイドで気掛かりなのは、やはり開幕投手・柳裕也の乱調だろう。新フォームとなるノーワインドアップの試行段階とは言え、5回4失点は不安の残る内容だ。とは言え、まだ開幕3週間前の苦手ハマスタ戦。言い訳が出来る状況ではあるが。
打線は、打率5割に乗せた細川成也・福永裕基に加え、田中幹也・樋口正修といったあたりが相変わらずの好調ぶりを見せる中、村松開人にもようやく1本が出た。荒れた試合展開の流れに乗った形かも知れないが、一つ結果が出た点は好材料。前述のように死球を受けた鵜飼も、ひとまず大事には至らなかったようで、その点に関しては胸を撫で下ろす所だ。
3. OP戦: vs広島(3/7)
マツダでの広島2連戦。3週間後に控える開幕カードと同じ舞台という事で、「開幕から逆算したローテ」という見方をしたくなるが、中日は松木平優太、広島は森翔平が先発となった。
開幕ローテ入りを目指す松木平優太は、5回2失点(自責点1)。エレフリス・モンテロに一発を浴びるも、結果としては「まずまず」といった内容。ただ悪くは無いが、櫻井頼之介が好アピールを続ける点と比較すると、やはり少し「アップアップ感」は否めない。もう少し球速が出て来れば、「トッププロスペクト」評価であった2年前の姿にも戻れると思うのだが。松木平の後を受けた梅野雄吾・近藤廉・勝野昌慶・橋本侑樹はこの試合も完封リレー。中継ぎ陣が実戦で結果を出し続けている点は、シーズンに向けて頼もしい限りだ。
打線は、調子を上げてきた田中幹也が3打数3安打の猛打賞。遊撃スタメンの辻本倫太郎もマルチと、ここのところ好調が続いている。また、上林誠知にもようやくOP戦初のタイムリーが出た。昨年はOP戦から全開であった分、シーズン終盤で少し息切れをした上林。今季は昨年とは立場も変わり、比較的緩やかな立ち上げを図っているのか、岡林勇希と並び低空飛行が続いていた。この二人に関しては実績もあり、まだ心配する時期でもないのは当然としても、やはりファンとしては喜ぶべきポイントだろう。チームとしても連敗を止めて、OP戦の勝率を5分に戻した。
4. OP戦: vs広島(3/8)
マツダでの2戦目は、投打が嚙み合って快勝。中日は開幕ローテに入るであろう大野雄大が苦手のマツダで久々に登板し、4回1失点。被安打5で不安なくという内容ではなかったが、及第点の内容だろう。以前の記事でも何度か述べたが、開幕4カード目のハマスタを考えると、大野は開幕カードで投げた方が良いと個人的には考えている。よって、この内容はひとまず安心の結果だ。ただ、それよりも好内容が2番手で5回から最後まで投げたベテラン・涌井秀章。5回4被安打1失点と先回の横浜DeNA戦に続く好投を見せ、一躍ローテ争いに名乗りを挙げた。中西聖輝にしろ櫻井頼之助にしろ、そしてこの涌井であっても「投げ抹消」でローテを回すと思われるため、まずは涌井が挑戦権という形でも異論はない。
打つ方は活発で、岡林勇希・石川昂弥・村松開人といった結果が出ていなかった面々にも安打が出た。一方で辻本倫太郎や樋口正修も好調を維持しており、これで野手争いが活性化してこれば非常に頼もしい。そして、最も特筆すべきは、やはり鵜飼航丞だろう。前の試合で受けた死球の影響も見せず、OP戦2発目。打った相手も1軍級の島内颯太郎。変化球に体制を崩されながらも持って行った技ありの一発は、今季の進化を感じさせるものだ。打率もここまで3割以上をキープ。開幕までこの勢いを維持できるか。
これで、残すOP戦はあと10試合。次週はホームにヤクルト・楽天を迎えての5試合となる。

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