阪神・坂本誠志郎が語る石井大智の凄さ 今季ベストボールは7・9広島戦でファビアンをフォークでK斬り

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◇セ・リーグ 阪神2―0広島(2025年8月13日 マツダ)
阪神・石井の凄みを誰よりも近くで感じているのが、捕手の坂本だ。39試合連続無失点でプロ野球記録に並んだ右腕の今季「ベストボール」として挙げたのが、7月9日の広島戦(マツダ)の8回2死三塁でファビアンを空振り三振に仕留めたフォークだという。
3―1で登板し先頭・大盛に右中間を破られる二塁打を浴びたものの、2死までこぎつけた。助っ人と対峙(たいじ)する前、女房役は石井と「外角中心に勝負する」ことを確認。実際、6球目までは直球5球、スライダー1球をすべて外角に投げ込んで2ボール2ストライクとした。7球目に選択したのは内角への直球。バッテリーのあうんの呼吸で決まった。
「どうなってもホームランにならない状況まで大智はインコースを取っていたんですよ。それも僕は分かってたし、決着がつかないから1球インコースいったほうがいいなと」。際どいコースでボールとなりフルカウントになったが、続く8球目の外角への直球はファウル。内角が効いたのか「ファビアンが打つポイントを変えてきた。これなら落とせる」と満を持してフォークのサインを出した。
決着の9球目は外角低めのストライクゾーンから急降下し空振り三振。ファビアンは笑みを浮かべベンチへ下がった。坂本はこの一球にうなる。
「大智は、あそこで一番良いところに投げるんですよね。あの場面、見逃されるフォークを投げるピッチャーは多いと思います。あの一球は大智の技術と力量でしかない。ボールゾーンにいく球種なので捕手としては四球も覚悟しないといけない。でも受けてみてあのフォークを見逃せる打者はいないなと思いましたね」
プロも驚かせる“凄い一球”がロングランの快記録を生んだ。(遠藤 礼)

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