あの一球、あの一打に、選手の秘めた思いがある。随時連載企画「Bストーリー」では、ベイスターズのさまざまな物語を追います。
597日ぶりの復帰登板にふさわしい最高の舞台が用意された。
3月28日、本拠地横浜スタジアムでの開幕戦。5点リードの九回、史上最多3万3840人の観衆が投手交代のアナウンスに沸いた。リリーフカーに乗ると、球場が割れんばかりの「入江コール」が巻き起こった。

9回に登板し、試合を締めて喜ぶ横浜DeNA・入江=3月28日、横浜(花輪 久写す)
入江大生は「僕が今まで生きてきた中で一番ぐらいドキドキした」と投球練習を終えても興奮を抑えられなかった。先頭打者にストレートの四球を出すと、二塁牧、遊撃の森敬、三塁柴田が一斉にマウンドに駆け寄った。
「ちょっと力んでいるな」。同期入団の牧のおどけたような口調に、入江の表情が緩む。「心強かった。ストライクゾーンに投げて打球を飛ばさないと、守ってもらっている意味がない。ちょっと割り切れた」
3番カリステに最速154キロのストレートで押し、最後は空振り三振。4番石川昂にも直球でバットの空を切らせた。最後は同世代でベイスターズ時代に仲が良かった細川をフォークボールで空振り三振。圧巻の三者連続三振に雄たけびを上げ、試合を締めた。
日本一もリハビリ期間中「悔しさはある」

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