総括
2026年3月17日
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日本時間3月15日の「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)の準々決勝で侍ジャパンはベネズエラに5対8で敗北。2大会連続4回目の優勝を逃した。第6回大会となるWBCで4強に進出できなかったのは初めてだが、その結果だけですべてを評価してはならない。今大会や2023年10月から就任した井端弘和監督の2年半を総括する。
「アマチュアのことを思ってくれて、かつあそこまで行動に移している人はなかなかいませんよ」
ある学生球界の元指導者がそう言っていたように、2022年と23年にはU-12代表を、24年と25年にはトップチームの指揮と並行してU-15代表を率いた(24年にはU-15ワールドカップで初優勝に導く)。U-18代表や大学代表の臨時コーチも務めた。アマチュア球界のグラウンドに公私問わず多く足を運んだ。
そんな井端監督だからこそ、トップチームの監督としても若手の発掘と抜擢を積極的に行った。2024年の欧州代表戦では金丸夢斗(関西大)、中村優斗(愛知工業大)、宗山塁(明治大)、西川史礁(青山学院大)の4人を選出。全員がドラフト1位で入団し、金丸はWBC1次ラウンドのチェコ戦で2回無安打、打者6人から5三振を奪う圧巻の投球を見せた。また、西川は1年目から活躍し新人王に輝き、昨秋に再びトップチーム入り。宗山もレギュラーを獲得し、中村もプロ初勝利を挙げている。
就任直後のアジアプロ野球チャンピオンシップ(2023年11月)から選出し続けていた森下翔太(阪神)も年々存在感を増している。
昨年のプレミア12で最多得点のタイトルを獲得すると、今大会ではメジャーリーガーの加入もあってレギュラーを外れたが、ベネズエラ戦で鈴木誠也(カブス)の負傷により途中出場すると、MLBで2年連続12勝を挙げているレンジャー・スアレスから一時勝ち越しとなる3ラン。普段は冷静な井端監督もこの一打にはベンチを飛び出してガッツポーズをした。
森下も大会を終え「井端監督には就任1年目から使っていただいて、やっぱりその経験があったからこそ、WBCでも堂々とプレーできました。この経験をまた次の機会にしっかり活かせるように、自分の中でももっともっとレベルアップしていきたいなと思います」と、感謝とさらなる意欲を示した。
金丸や森下に象徴されるような若手選手に加え、井端監督が足繁くアメリカに向かいコミュニケーションを取ったことでメジャーリーガーも過去最多の8人が選出され、成長著しい選手と経験豊富な選手が融合した。大会中に菅野智之(ロッキーズ)は「このチームのすごいところは、悲壮感が無く、みんなが前向きなところ。一人ひとりが役割を認識して全うしているからこその雰囲気で、試合を重ねるごとに結束力が強くなっているように感じます」と語ったように、互いが刺激し合った。
そして、WBCは髙橋宏斗(中日)が「これ以上なく成長できる舞台。抑えられたら、これ以上なく自信をつけることができる舞台」と語っていたように、今後の大きな糧となる場で選手たちが得たものは計り知れない。
2028年にはロサンゼルスオリンピックがあり、その前年には出場権獲得をかけたプレミア12(※)も控える。また、2029年から2030年にはWBCの開催も予想されている。 ※アジア最上位の成績を挙げたチームが獲得。ここで獲得できなければ2028年3月の世界最終予選に回る。
オリンピックにもメジャーリーガーの参戦の可能性があり、さらには2009年の第2回大会以来のWBC1次ラウンドを突破した韓国、2024年のプレミア12の決勝で侍ジャパンに勝利し初優勝を果たしたチャイニーズ・タイペイも変わらず難敵だ。世界一への道のりは今後さらに激しさを増していくだろう。
大会を終えて吉見一起投手コーチが「これからはストライクゾーンにいかに強い球を投げられるかということがより重要になってくる」と振り返ったように課題も多い。
だが「世界一になるために必要なこと」を肌で感じた選手たちが再び侍ジャパンのユニホームに袖を通し、チームを牽引してくれれば大きなレベルアップが見込めるはずだ。
井端監督は今大会限りでの退任の意向を示しているが、井端監督の蒔いた種がいずれ大きな花を咲かせることに期待したい。
2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™
特設サイト
出場選手
試合日程
2026 ワールドベースボールクラシック™ 東京プール presented by ディップ 強化試合
2026年3月2日(月)19:00 オリックス・バファローズ 4 – 3 日本
2026年3月3日(火)19:00 阪神タイガース 4 – 5 日本
2026 ワールドベースボールクラシック™ 東京プール presented by ディップ 1次ラウンド
2026年3月6日(金)19:00 チャイニーズ・タイペイ 0 – 13 日本
2026年3月7日(土)19:00 日本 8 – 6 韓国
2026年3月8日(日)19:00 日本 4 – 3 オーストラリア
2026年3月10日(火)19:00 日本 9 – 0 チェコ
準々決勝
2026年3月15日(日)10:00 日本 5 – 8 ベネズエラ
開催球場
ヒラム・ビソーン・スタジアム、ダイキン・パーク、東京ドーム、ローンデポ・パーク
強化試合:京セラドーム大阪、ひなたサンマリンスタジアム宮崎、SOKKENスタジアム
出場チーム
プールA
プエルトリコ、キューバ、カナダ、パナマ、コロンビア
プールB
アメリカ、メキシコ、イタリア、イギリス、ブラジル
プールC
日本、オーストラリア、韓国、チェコ、チャイニーズ・タイペイ
プールD
ベネズエラ、ドミニカ共和国、オランダ、イスラエル、ニカラグア
ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026 名古屋
特設サイト
大会概要
出場選手
チケット
試合日程
2026年2月27日(金)19:00 侍ジャパン 5 – 3 中日ドラゴンズ
2026年2月28日(土)19:00 中日ドラゴンズ 3 – 7 侍ジャパン
開催球場
バンテリンドーム ナゴヤ
出場チーム
侍ジャパン、中日ドラゴンズ
ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026 宮崎
特設サイト
大会概要
出場選手
チケット
試合日程
2026年2月22日(日)13:00 侍ジャパン 13 – 3 福岡ソフトバンクホークス
2026年2月23日(月)14:00 福岡ソフトバンクホークス 4 – 0 侍ジャパン
開催球場
ひなたサンマリンスタジアム宮崎
出場チーム
侍ジャパン、福岡ソフトバンクホークス

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