先発投手再編となる今シーズンの横浜DeNAベイスターズにおいて、新指揮官である相川亮二監督や絶対的エースの東克樹らが期待をする選手として名を挙げるのが、2年目の竹田祐である。
「名前を挙げてくれるのは嬉しいのですが、同時に自分自身、それ以上やらないといけない自覚と責任があるので、期待に応えられるようしっかりとやっていきたいと思います」
竹田は、相川監督らの言葉を受け、はっきりとそう言った。その表情は決して硬いものではなく、どこか柔和で自信に満ちているものだった。
ドラフト1位の重圧に苦しんだ昨季
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昨年のルーキーイヤー、とくに結果が出ていなかった前半戦の竹田といえば、ドラ1のプレッシャーなのか、話していても窮屈に言葉を吐く様子が目立っていた。多くは語らず、慎重に淡々と。しかし今は、かつて感じていた状況から脱したのか、環境への慣れが見て取れる。
そう伝えると、竹田は「いやいや」と、かぶりを振った。
「慣れとかはまだないですね。昨年は6試合しか投げていませんし、たぶん今後も試合前はすごく緊張すると思います」
昨年前半は、大卒社会人ドラ1として即戦力と期待される存在ではあったが、なかなかコンディションを上げられず、いいスタートを切ることができなかった。本人いわく「速いボールを投げたいとか、早く一軍で投げたいなどいろいろ考え過ぎてしまった」と、前掛かりになり過ぎてオーバーワークになってしまったことが要因だったと振り返る。
しかしその後、大学・社会人時代に培ってきたことを見直し、落ち着いて自分と向き合うことで、軸足の右足がポイントとなるフォームを含め、徐々に本来の力を取り戻していった。そして8月16日にアンソニー・ケイの体調不良により緊急で一軍にプロ初昇格すると、中日戦(バンテリンドーム)で先発デビューを果たした。
試合前は、急な出番で吐き気が止まらないほどの緊張が体を支配したが、いざマウンドに上がると、腕を振りボールを投げるたびに心の奥底から“投手の性”なのか、喜びが湧き上がり、7回、90球、被安打2、無失点の好投でプロ初勝利を挙げた。
その後、レギュラーシーズンでは5試合を投げ、4勝1敗、防御率1.69という成績を挙げ、翌年への希望を抱かせる姿を見せている。

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