2026年WBC日本代表は、過去大会と比べても珍しいほどスタメンの輪郭が定まりきっていないチームだ。中でも守備の要でもあるショートにいまだ不動のレギュラーがいない状況だ。その候補のひとりが広島の小園海斗である。高校時代の恩師が語った「次世代ショート」の素顔とは?《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》
報徳学園・大角健二監督は、高校に入学したばかりの小園海斗(広島)の姿を今でも鮮明に記憶している。
「今まで僕は高校、大学と先輩や後輩でもプロに行くような選手をたくさん見てきましたけれど、みんな段階を踏んでスピードに慣れていって、結果的にプロに行く選手になっていった印象があります。でも小園は1年生の時から3年生のトップクラスの選手の中でも打球に対して反応できていましたね。
入学直後は身体の弱さはありましたよ。1年生の時はまだまだ細かったですけれど、身体の使い方は上手でした。守備に関してはまだまだでしたけれど、バッティングに関してはひょろひょろの時から飛ばす力や身体の反応力、身体の回転というか……そういうところはちゃんとできていました。スピードに対応できる身体の使い方ができていたので、今はプロで身体が大きくなって遠くに飛ばす力はついていったのではと思います」
大角監督が印象深かったのが、小園が高校入学後すぐの5月に行われた石川県での招待試合だった。
相手校の投手は140キロを越える速球を武器とする本格派右腕。だが、スタメン起用された小園は、速球に全く臆していなかった。
「確か2ストライクに追い込まれた場面だったと思います。インハイの140キロを越えた球を反応で打ち返して、ライトへホームランを打ったんです。普通なら2ストライクになったらボールを見たり、粘ったりしようとします。でも彼はお構いなしでした。三振を嫌がってポイントを近くしようとすることもあるのに、少し前まで中学生だったバッターがそんなバッティングができるのかと、少し驚きました」

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