今オフ、FA選手を2人獲得するなど積極的な補強策が目立った埼玉西武ライオンズ。かつての「常勝軍団」は再び輝きを取り戻すのか。再建への道筋やチームへの思い、さらには“本拠地が抱えるあの問題”まで、奥村剛球団社長に聞いた。〈NumberWebインタビュー全3回の2回目/つづきを読む〉
1980年から1999年までの20年間でリーグ優勝13回という圧倒的な強さを誇った埼玉西武ライオンズ。伊東勤、渡辺久信ら、黄金期の主力選手たちが監督を務めるようになった2000年以降も高いチーム力を誇ってきたが、近年はその強さに翳りが見えている。辻発彦監督のもとリーグ優勝を果たした2019年を最後に頂点から遠ざかり、2023年から3年連続でBクラスに沈むなど苦しい戦いが続く。
社会人野球の名門・プリンスホテルでプレーしていた奥村社長は、33歳で現役を引退。その後は、主にホテル事業の仕事に邁進し、川越プリンスホテルやサンシャインシティプリンスホテルの総支配人などを歴任した。執行役員を経て球団社長に就任したのは2022年1月。その前年、チームは1979年以来42年ぶりという最下位に沈み、まさにどん底のチーム状況だった。
――チームの再建を託された形で社長に就任されましたが、当時はどのような思いで引き受けられたのでしょうか。
奥村社長 正直に申し上げると、実際には常勝軍団の復活を……という状況ではありませんでした。というのも、当時はコロナ禍でしたので、私の役割としてはまず経営を安定させることが一番重要でした。当時はさまざまな規制やチーム活動の制限がありましたし、それが経営にも大きく影響を及ぼしていました。

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