昨年パ・リーグ新人王に輝いた西川史礁外野手は、1月の自主トレをドラゴンズ・上林誠知外野手、タイガース・森下翔太外野手とともに沖縄で行った。3人はもともと東京都内で同じトレーニング施設に通う間柄。2学年上の森下とは以前から交流があったが、上林とはそれまであまり話したことがなかった。

 しかし、西川は貪欲だった。普段はやや人見知りの部類に入る若者が、羽田空港から那覇空港まで、約3時間のフライトで上林の隣の席に座り、次々に質問を投げかけた。

「3時間ずっと話を…」機内から質問攻め

 上林がその時のことを振り返って笑う。

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「本当は機内では映画を観たり、ゆっくりしようかなあとは思っていたのですけど、気がついたら那覇の滑走路でした。ちょっと遠くの席に座っていた森下を見ると、ぐっすりと寝ていた」

 そんな上林に西川は深く感謝する。

「3時間ずっと話をしていただきました。今まで飛行機で離陸から着陸までずっと話をした経験はなかなかないです。一つ質問をしたら止まらなくなってしまった。どんどん聞きたいことが出てきて、結局3時間質問し続けました。人生で一番、短く感じた3時間だったかも。ああ、もう着いてしまうのかと思いました。(上林)誠知さん、本当に真摯に自分と向き合ってくれて、めちゃくちゃ話をしてくれた」

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