1. 序論

1988年、星野仙一監督が宙に舞ったあの歓喜の夜から、当時7歳(1980年生まれ)だった筆者は中日ドラゴンズというチームに魂を捧げてきた。あれから40年近く、数々の栄光と低迷を見てきた一人のドラ狂として、2026年シーズンの中日ドラゴンズがいかにしてセントラル・リーグ優勝、すなわち80勝に到達するかを分析したい。
2026年のドラゴンズは長年の課題であった得点力不足を解消すべく、MLB通算164本塁打の新外国人ミゲル・サノを補強し、来日2年目を迎えるジェイソン・ボスラーと共に重量打線を構築する。
本稿では優勝ラインを80勝60敗3分(勝率.571)と設定。本拠地バンテリンドームでの圧倒的な内弁慶化と、ビジターでの借金を許容する現実的な星勘定を提示する。

2. 2026年の戦力基盤:2025年オフの再編とドラフト2.1 外国人枠の戦略的運用

2026年の外国人布陣は、継続性と新規爆発力のバランスを重視した構成となっている。

ミゲル・サノ (Miguel Sanó) [新規獲得]: MLB通算164本塁打の実績を持つ右の大砲。新設されるテラス席を最大限に活かすパワーで、打線の核となる。

ジェイソン・ボスラー (Jason Vosler) [残留] : 来日1年目の適応を経て、2年目は打点王を狙える位置付け。三塁・一塁・外野を守り、勝負強い打撃を期待。

カイル・マラー (Kyle Muller) [残留] : 貴重な先発左腕として契約延長。2年目の上積みに期待がかかる。

2.2 2025年ドラフト:即戦力投手の補強

2025年秋のドラフト会議では、即戦力投手を上位で確保し、投手陣の底上げを図った。

1位:中西 聖輝(青山学院大) 最速152km/hを誇る大学No.1右腕。完成度が高く、開幕ローテ入りが確実視される。

2位:櫻井 頼之介(東北福祉大) 多彩な変化球と制球力が武器の実戦派右腕。

3位:篠崎 国忠(徳島インディゴソックス) 193cmの長身から投げ下ろす角度のある直球が魅力。リリーフ適性も高い。

4位:能戸 輝夢(明秀日立高)

5位:新保 茉良(東北福祉大)

6位:花田 旭(東洋大)

3. 優勝への数値目標:星勘定 (Projection)

優勝ラインの80勝に到達するため、先発陣63勝、救援陣17勝をノルマとする。 2026年は、若手エース(髙橋・金丸)への過度な負担を減らし、復活を期すベテラン(大野・柳)に相応の責任(勝ち星)を負わせる。

3.1 先発ローテーション:ベテラン復権と「負けない」運用

エース髙橋と新鋭金丸に加え、大野・柳が貯金を作れるかが鍵となる。

3.2 救援投手陣:集団安全保障体制「MSシステム」

松山晋也を絶対的守護神とし、腰に不安のある清水達也を酷使しないよう、7-8回を面で抑える運用を行う。

守護神:松山 晋也

Sアッパー(8回):清水 達也

目標:30ホールド / 防御率1.80

役割:松山へ繋ぐ最重要ピース。連投は避け、松山とのダブルストッパー的な役割も担う。

7-8回 支配下連合(清水サポート部隊)

藤嶋 健人:どんな場面でも投げられるタフネス右腕。回跨ぎも辞さない。

齋藤 綱記:対左打者の切り札。ワンポイントから1イニングまで。

勝野 昌慶:力のある直球でねじ伏せる。清水が休みの日の8回を担当。

篠崎 国忠(新人):角度のある直球でリリーフ適性を発揮。ビハインドや大量リード時のイニング消化。

その他:新外国人、橋本、松木平らがブルペンを支える。

救援陣全体で17勝を拾い、逆転勝利による上積みを目指す。

4. 球場別勝敗予想:要塞「バンテリンドーム」と苦難のロード

ビジター厳しめを想定し、ホームで圧倒的な貯金を作りビジターの借金を帳消しにする極端な内弁慶戦略を採る。

4.1 全体勝敗シミュレーション4.2 シチュエーション別詳細4.3 交流戦内訳(7勝11敗)4.4 セ・リーグ対戦カード別(25試合制)

合計73勝(ホーム46勝 / ビジター27勝)を目指す内訳。

vs 巨人:13勝 12敗(ホーム9勝3敗 / ビジター4勝9敗)

vs 阪神:14勝 11敗(ホーム10勝2敗 / ビジター4勝9敗)

vs 広島:13勝 12敗(ホーム9勝3敗 / ビジター4勝9敗)

vs DeNA:15勝 10敗(ホーム11勝1敗 / ビジター4勝9敗)

vs ヤクルト:18勝 7敗(ホーム11勝1敗 / ビジター7勝6敗)

5. 攻撃陣の編成:サノ・ボスラー・細川の「破壊力」

3-6番に長打力のある打者を並べ、得点効率を最大化する。下位打線には守備職人を配置し、センターラインを固める。

5.1 2026年 開幕予想オーダー

捕手序列:2年目の石伊雄太を正捕手に据え、経験豊富な木下拓哉、守備の加藤匠馬が控える3人体制。

控え層:カリステ(内外野)、大島洋平(代打の切り札)、川越誠司ら現有戦力がバックアップする。

5.2 攻撃のメカニズム「一発回答」

従来の「繋いで1点」ではなく、「一発で3点」を取る野球へシフトする。 特に5番サノ、6番ボスラーの並びは、相手投手が細川との勝負を避けたがる心理を逆手に取り、大量得点のチャンスを生む。ホーム(バンテリンドーム)の新設テラス席は、彼らのパワーであればまさに追い風となり、相手投手に「どこに投げても入る」という精神的なダメージを与えることができる。

6. 結論

2026年の中日ドラゴンズは、「バンテリンドームで勝率.750超、ビジターは大きく負け越しても構わない」という極端な非対称戦略を採ることで80勝を目指してもらう。髙橋宏斗、金丸夢斗に加え、大野・柳らベテラン先発陣が再稼働し、松山晋也を中心とした”MS(松山-清水ら)システム”で逃げ切る。打線はサノ・ボスラー・細川の重量級クリーンアップが得点力不足を解消する。この「投手力×長打力×ホーム圧倒」の方程式が完成した時、筆者が子供の頃に見たあの強いドラゴンズが帰ってくると信じている。

サカナクション・山口さん、私もあなたと同世代のドラ狂です!

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