今シーズン限りでユニフォームを脱いだ東京ヤクルトスワローズの川端慎吾内野手。その道を極めたバットマンの野球人生とは——。引退決断までの葛藤、怪我との壮絶な闘い、そしてあの名場面の知られざる舞台裏……NumberWebのインタビューで明かした。〈全2回の後編/前編も公開中です〉

 卓越したバットコントロールでヒットを積み重ねてきた川端。2015年には首位打者(打率.336)と最多安打(195安打)のタイトルを獲得したバットマンに悪夢が襲いかかったのは、2017年のことだ。浦添での春季キャンプ中、特守で内野のノックを受けていた最中にふと、腰に違和感を覚えた。

「あれ、何かおかしいな、と……。足首を動かすと腰に痛みが走るような感覚がありました。あの時、やめておけばよかった。そこでやめることはできたのに、性格的にやめられなかったんです。これぐらい大丈夫かな、と続けてしまった。終わった時にはもう、全く歩けなくなっていました」

 椎間板ヘルニアの診断を受け、8月に手術を受けた。2018年に一度は戦列復帰したものの、2019年に入りさらに腰痛が重症化した。

「何とか立って歩くことはできても、屈むような動作ができない。レガースをつけることはもちろん、靴下も履けないんです。朝は痛すぎて起き上がるのに30分くらいかかりましたし、くしゃみをしたらもう終わりです。激痛が走って。とても野球ができるような体じゃなかった」

 メスを入れる以外に現役を続ける道はない。2020年1月、モディック終板炎の除去手術という、プロ野球選手では過去に例がない手術を受けた。

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