12月9日に4回目の「現役ドラフト」が行われた。これは、MLBで出場機会に恵まれない有望選手に活躍の機会を与えるために行われている「ルール5ドラフト」を参考にして、日本プロ野球選手会が提案し、NPB側がこれを受け入れたものだ。

過去3年の現役ドラフト選手の実績を見ると

 基本的なルールは、各球団がシーズン終了(毎年11月30日)後、機構側に全保留選手の名簿を提出する際に、2名以上の指名対象選手名を提出、その名簿を基に各球団が、指名を行う。

 指名対象選手には、外国人選手やFA権を有する選手、複数年契約選手、育成選手、来季年俸が5000万円以上になる選手などは含まない。他球団から最も多くの選手指名を得た球団から、優先的に指名権が与えられる。端的に言えば「最も魅力的な選手のリストを提出した球団」が優先的に指名することができる。

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 現役ドラフトは、低いとされるNPB選手の「移籍の流動性」を高めるうえで、大いに貢献しているのではないかと思う。過去3年間の現役ドラフト選手と、その後の実績を見ていこう。

〈2022年〉

渡邉大樹(ヤクルト→オリックス)外野手25歳

71打12安1本6点10盗 率.169

→2打0安0本0点0盗 率.000●戦力外23年

古川侑利(日本ハム→ソフトバンク)投手27歳

6勝15敗0S3H218.1回 率4.99

→0勝0敗0S0H10回 率4.50●戦力外24年

陽川尚将(阪神→西武)内野手31歳

691打157安23本93点7盗 率.227

→54打8安1本3点0盗 率.148●戦力外24年

正隨優弥(広島→楽天)外野手26歳

33打4安2本5点0盗 率.121

→1打0安0本0点0盗 率.000●戦力外23年

大下誠一郎(オリックス→ロッテ)内野手25歳

121打25安3本11点0盗 率.206

→42打8安1本3点0盗 率.190●戦力外25年

松岡洸希(西武→日本ハム)投手22歳

0勝0敗0S0H6回 率12.00

→0勝0敗0S0H4回 率6.75△育成再契約25年

成田翔(ロッテ→ヤクルト)投手24歳

0勝2敗0S1H22.1回 率5.64

→0勝0敗0S0H3.1回 率5.40●戦力外23年

笠原祥太郎(中日→DeNA)投手27歳

11勝13敗0S0H229回 率4.44

→0勝2敗0S0H6回 率4.50●戦力外23年

大竹耕太郎(ソフトバンク→阪神)投手27歳

10勝9敗0S1H181.1回 率4.07

→32勝13敗0S0H374.1回 率2.62

※23年オールスター出場

オコエ瑠偉(楽天→巨人)外野手25歳

589打129安9本44点20盗 率.219

→383打95安5本24点8盗 率.248●25年退団

戸根千明(巨人→広島)投手30歳

5勝2敗3S18H159回 率3.96

→1勝0敗0S5H21.1回 率4.64●戦力外24年

細川成也(DeNA→中日)外野手24歳

204打41安6本19点1盗 率.201

→1412打379安67本203点2盗 率.268

※23、24年オールスター出場。24年ベストナイン

【次ページ】 大きかった中日・細川、阪神・大竹の成功

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