このエントリーをはてなブックマークに追加

始球式を務めた中田翔さん

始球式を務めた中田翔さん

◇渋谷真コラム・「龍の背に乗って」侍ジャパン編
◇15日 「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」日本11―4韓国(東京ドーム)

 晩秋の東京ドームで、小久保ジャパンは韓国に屈した。2015年11月19日。プレミア12の準決勝だった。先発した大谷が7イニング1安打無失点。しかし、3点リードの9回に悪夢が待っていた。前の回を完璧に抑えたはずの則本が突然の乱調。松井裕、増井とリリーフ陣をつぎ込んだが、4点を失って逆転された。

 プロの選手で編成した侍ジャパンでは、これが現時点での最後の日韓戦敗北である。その悲劇に「5番・一塁」で出場していたのが、始球式と解説のためこの日、東京ドームを訪れた中田翔さんだった。「気持ちを込めて」投げたという1球はショートバウンドだったが、「日韓戦」について語ってくれた。

 「僕自身というより、チームや周りの雰囲気はすごかったよね。お互いのライバル意識を強く感じる特別な試合。それが韓国戦でした」

 殺気、緊張、死闘―。かつては屈辱に目をつり上げたイチローが叫び、よみがえった福留が拳を振り下ろした。それが宿敵。中田さんもそこに身を置き、勝ちきることの難しさを知った。逆転された直後の9回裏には、2死走者なしから意地の中前打。韓国に27個目のアウトを取らせなかったのだ。

 「望んだからといって誰もが日の丸を背負えるわけではないから。選ばれたことの責任感と緊張感をもって集まるところが侍ジャパンだと思っていました。だから、若い選手にも背負うことを楽しんでもらえれば」

 あの敗戦から10年がたった。試合開始時点で、それ以降は、アジアチャンピオンシップ(17、23年)、プレミア12(19、24年)、東京五輪(21年)、WBC(23年)と国際大会では日本が9連勝中だった。それでも、満員(4万1631人)のスタンド、韓国代表のユニホームを着たファンの多さを見れば、やはり今も宿敵なのだと思う。互いに見据えるのは、メジャー組が合流して戦う来春の本番。3月7日、同じ東京ドームである。

2015年のプレミア12、準決勝の韓国戦で9回に中前打を放つ中田

2015年のプレミア12、準決勝の韓国戦で9回に中前打を放つ中田

こちらの記事もオススメ!

PICK UP

こちらの記事もオススメ!

こちらの記事もオススメ!

ドラゴンズ情報

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball