オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

オリックスから3位指名を受け、涙を流す健大高崎・佐藤龍月(C)日刊ゲンダイ

 今年は高校生が不作を通り越して「凶作」といわれる。各球団の上位指名が軒並み大学生に集中する中、高校生を取りまくったのがオリックスだ。

 1位の石垣をクジで外すと、外れ1位は藤川敦也(18=延岡学園、投手、右投右打)。2位・森陽樹(18=大阪桐蔭、投手、右投左打)、3位・佐藤龍月(18=健大高崎、投手、左投左打)、4位・窪田洋祐(18=札幌日大、投手、右投右打)と上位は高校生だけを指名。5位と6位は大学生だったが、7位の野上士耀(18=明秀日立、捕手、右投右打)も高校生だった。

「藤川は春先の段階で1位候補の12人に名前を入れた球団があるほど。森は2年生だった昨年から、3年時は1位指名が確実視された逸材です。佐藤は昨年、左肘靱帯を修復するトミー・ジョン手術を受けながら復活。実際、今夏の甲子園で投げたし、昨春センバツ優勝時は石垣より評価が高かった投手ですからね。藤川や森は夏場に球速や球のキレがいまひとつだったこと、佐藤は手術を理由に評価を落としましたけど、素材はみな一級品です」(アマチュア野球担当記者)

 オリックスの福良GMは2019年のシーズン中、編成部門の責任者に就任すると、旧知の日本ハム関係者にこう言ったという。

「ウチもドラフトと育成でいくよ」

 育成統括マネジャーだった18年オフから、3年連続で高校生を1位指名。エースだった山本由伸(現ドジャース)が抜けて5位に沈んだ昨年こそ6人中5人が大学、社会人だったものの、例年、高校生を中心に獲得。それが21年からのリーグ3連覇につながった。「凶作」と他球団が敬遠するからこそ、素質ある高校生を総ざらいしたドラフト戦略が実を結ぶか見ものだ。

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