
来季の復活へ、大野練習場で入念に打ち込む広島・秋山
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広島・秋山翔吾外野手(37)が復権を期す来季に向け、外野守備のスキル向上に改めて意欲を示した。中堅手としてゴールデングラブ賞を受賞した昨季から一転、今季は慣れない両翼守備にも就いて3失策を数え、若手を積極起用するチーム方針から出場試合数は64に激減した。来季は出番がより限られると自覚。首脳陣に「使った方がいいな」と思わせるべく、堅守を取り戻す決意だ。
一気に秋めいた大野練習場。秋山は室内でただ一人、マシン相手に黙々とバットを振り込んでいた。時に筋力トレやランニングに汗を流し、時に「マメの状態を確認し、手のコンディションを落とさないよう」振り込む。全ては復権のためだ。
「オフにマシンを打ったり、体に負荷をかけておけば、(来季)動きたい時に動ける体でいられるかな…と」
開幕直後の故障離脱が「試練」の始まりだった。「どこか自分に隙があったと思う」。3月30日の阪神戦で走塁中にベースを踏み違え、右足首を痛めて途中交代。「右足関節外側じん帯損傷」と診断され、戦列復帰まで1カ月半を要した。
以降は先発機会が減り、代打待機が主。ベンチスタートのまま欠場する試合も増えた。いきおい今季は、出場64試合で、打率・262。練習量と試合に出続けることで勘を研ぎ澄ますスタイル。影響は打撃よりも、外野守備に顕著に表れた。
「言われたところで結果を出すのがプロなので、要は自分の技術不足。試合に出続ける両翼の守備力ではなかった。体が動かなかったわけじゃない。頭の整理を含めてスキルが足りなかったと思う」
出場138試合で失策ゼロだった昨季を含めゴールデングラブ賞を受賞すること7度。それが今季は3失策を数えた。慣れ親しんだ中堅から左翼、右翼を守る機会が増加。6月12日のロッテ戦では、左翼で決勝点献上につながる拙守もあった。
「両翼、センターも含めてもう少し研究していきたい。打球角度への入り方、自分の動き方とか、イメージ力を高めておかないといけない。守れないと出られない。よりそうなっていくと思うので」
希代のヒットメーカー。限られた出場機会でも、それなりに快音を響かせた。それよりも外野手としてのスキルアップ。オフは他選手の動きを映像で幅広く研究し、自主トレで実践する意向だ。そのためにも動ける体づくりが欠かせない。
「体が動くところを見せないといけない。使ってみたい…は若手に対しての言葉。最終的に、使った方がいいな…と(首脳陣に)思わせられるように」
守って復権を期す来季、出番はより限られると自覚する。必要とされた時に結果で応えるための、オフの地道な準備。秋山の目は輝きを失っていない。(江尾 卓也)
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