ドジャース・佐々木朗希がMLBポストシーズンでリリーフとして獅子奮迅の活躍をみせている。遡ること3年半前の2022年4月10日ーー20歳になった”令和の怪物”は13者連続を含む19奪三振で完全試合を達成した。プロ3年目で覚醒を遂げた逸材は当時、前人未到の快挙をどう捉えていたのか。さらには、本人が描いた未来予想図、理想のピッチングを聞いた。
 Number1052号(2022年6月2日発売)に掲載された記事[剛腕インタビュー]佐々木朗希「ここからは僕にとっても未知の世界です」を特別に無料公開します。<佐々木朗希インタビュー全2回の後編/前編へ>

「学生時代よりも身体は成長して強くなっているので、ある程度、ケガのリスクは減ってきていると思います。それでもまだまだ投げ続けてこそ身につく耐性もあると思うので、そのためにも投げていかないといけないのかなと……疲れているときにこそ試合に出続けて、投げ続けないといけない部分もあります。身体もまだ、もう少し成長すると思いますし、そこ(成長が止まる)まで、いかに大きなケガをしないようにするか。そのためにどうしたらいいのか。今、フォームはいい感じで投げられていると思うので、やっぱり一番はコンディショニングです。アライメント(骨格の並びや姿勢)を整えておかなければケガのリスクは高まりますし、コンディションが悪かったらストップしなければいけないこともある。ただ、怖さを乗り越えて、自分に制限をかけずに投げられるかどうかは、なるべく同じ動きができるようにとか、練習でつかんだ感覚をいかに再現するかとか、技術的なポイントがいくつかあります。同時にメンタルの問題もあるんです。今も、いいところへ投げようとすると、どうしても力んで上半身に力が入っちゃう。練習と試合とでピッチングが違うのは、試合になると勝手に力が入ってしまうからです」

 Kボールと出会った中学3年生のときに140kmを超えた球速は、高校1年の夏には147km、高校2年の夏の大会では154km、秋には157kmに達した。そして高校3年の夏、ついに公式戦で160kmを叩き出した。プロの世界での佐々木は、1年目に一軍帯同しながらの身体作りという異例の育成法によって土台を固める。2年目の5月には一軍デビューを果たし、登板間隔を空けながら11試合に先発して3勝。CSの初戦で先発を任され、6回1失点と役割を全うした。

 迎えた3年目の劇的な進化、覚醒――成長のグラフが右肩上がりの直線だった高校3年間、同じ右肩上がりながら急激な上昇曲線を描いているプロでの3年間、それぞれを佐々木はこう振り返る。

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