セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージは、延長11回の死闘の末にDeNAが逆転サヨナラ勝ちで巨人を振り切りファイナルステ―ジへの進出を決めた。DeNAは15日から敵地・甲子園球場に乗り込み、ファイナルステージでペナントレースを圧勝した阪神と対戦することになる。

 王者・阪神と2位・DeNAのゲーム差は13。直接対決も阪神の14勝8敗3引き分けと圧倒的に優位な数字を残している。しかもファイナルステージでは1位チームには1勝のアドバンテージもある。短期決戦は何が起こるか分からないと言われるが、今季のこの実績を考えれば、ファイナルステージで阪神に負ける要素はほぼないはずなのだ。順当にいけば、すんなりセ・リーグの王者として日本シリーズへと駒を進めるはずなのである。

「ボールが急に飛ぶようになった」のは本当か?

 だが、どうしても気になる不確定要素が後半戦のプロ野球には起こっているのである。

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「ボールが急に飛ぶようになった」

 選手の間でこんな話が出始めたのは、オールスターブレークが終わって、後半戦に突入してしばらくしてからのことだった。

 ここ数年のプロ野球の投高打低現象。その1つの要因と言われるのが“飛ばないボール”の使用だ。

「明らかに飛距離が落ちている」

「いったと思った打球がフェンスの前で落ちてくる」

 選手からは何度もこんな証言を聞くことがあった。そして今年もまた、開幕直後から低得点の投手戦が多く繰り広げられていたが、そんな“飛ばないボール”の様相が一気に変わったのが、7月のオールスター戦からだったのである。

 オールスター第2戦は10対7でパ・リーグが制したが、試合は両軍合わせて5本塁打が乱れ飛ぶ空中戦だった。そしてこのオールスターブレークの開けた後半戦開始直後から、選手の間で「ボールが飛ぶようになっている」という声が聞かれ始めたのである。

 もちろん“飛ばないボール”騒動が勃発してからも、NPBは一貫して「試合で使用する公認球は、大きさも反発係数もルールの規定内のものを使用している」と繰り返している通りだ。

「でも開幕時に比べて、オールスター終了後くらいからは確実にボールが飛ぶようになっています」

 こう証言するのはDeNAの村田修一野手コーチだ。

オールスター前後の本塁打数を比較すると…

 また巨人の打線を預かる亀井善行打撃コーチもこう語る。

「データ的にも初速が速くなっていますし、飛距離も伸びている。明らかにオールスター後からボールは飛ぶようになっていますね」

 あるセ・リーグのベテラン選手はこう証言する。

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