フェニックス・リーグ   広島-阪神 ( 2025年10月11日    天福 )

2回に中前打を放つ広島・前川
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 広島・前川誠太内野手(22)が11日、みやざきフェニックス・リーグの阪神戦(天福)に「6番・遊撃」で先発出場。2回には1軍で実績のある左腕・伊藤将から、内角高め直球に体勢を崩されながらも中前打を放った。“悪球打ち”で披露した巧みなバットコントロール。5年目の飛躍に向け、同リーグでは連日のアピールを続けている。試合は降雨のため、4回表終了後にノーゲームが宣告された。

 前川は跳びはねるようにして、内角高め直球を中前へ運んだ。2回1死二塁。カウント1―2から左腕・伊藤将の直球に振り負けることなく、巧みなバットコントールを披露した。ノーゲームで記録には残らないが、確かな足跡を残した。

 「追い込まれてから、内角の真っすぐだったが、反応で打てたのは良かった。長打を打てる打者ではないですし、追い込まれてからも、(内野と外野の)間に落としたり、安打を求められていると思う。そこは自分の中で頭に置いてやっていきたい」

 敦賀気比の9学年先輩にあたるオリックス・西川も悪球打ちを得意とするが、その先輩をほうふつとさせる打撃だった。一つ間違えば、凡打となる可能性が高いが、体勢を崩されながらもヒットゾーンに運ぶ打撃センスは、目を見張るものがある。前川は言う。

 「追い込まれてからでも三振しないというのは大前提に置いてやっている。何か事を起こすことによって、ラッキーなこともあるかもしれない。打ち方を、追い込まれてからと普通の時で変えている。リスクを背負った上でやっているが、三振しないことが、自分の中で安心になる」

 長打力に劣る分、安打量産を掲げる。打席では逆方向への意識を持ち、追い込まれてからはポイントをより近くに置き、練習から“三振しない”打撃を心がけている。

 今季は7月下旬に支配下登録され、1軍で28試合に出場して打率・185、9打点。一転、得点圏では14打数6安打(打率・429)を誇り、代打での得点圏打率は8割。「得点圏だからとかは、あまり考えてない」と語ったが、この日の中前打も二塁に走者を置いてのものだった。今秋は出場4試合で9打数4安打(同・444)と好調。来季を見据え、1軍定着からの定位置奪取へ既に戦闘モードだ。

 「打率・350~400の間を目標としてフェニックス・リーグではやっているので、達成したい」

 内野は全ポジションを守れるが、レギュラーをつかむためには守備力向上も必要不可欠。「今年以上に結果を求められると思うが、頑張りたい」。攻守両面でのレベルアップへ力を込めた。(長谷川 凡記)

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