今年もプロ野球ドラフト会議の時期が迫ってきた。注目選手の1人が東大のエースである渡辺向輝投手だ。父はロッテで活躍した俊介さんで、投球フォームも父譲りのアンダーハンド。様々な意味で異色の経歴を持つ同選手に指名はあるのか。元スカウトに話を聞いた。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》

 アンダーハンドの投手で困ったとき、私にはいつも相談する相手がいる。

 鈴木皖武(きよたけ)、元・投手。1970年代のプロ野球で、当時、泣く子も黙る存在だった巨人・長嶋茂雄、王貞治にも何度も立ち向かい、きりきり舞いさせていたアンダーハンドである。

 愛媛・土居高から社会人野球・東京鉄道管理局(現・JR東日本)を経て、国鉄スワローズ、サンケイアトムズ、阪神タイガース、ロッテオリオンズでの通算14年間で、502試合に登板。

 1200イニング近くを投げて47勝61敗・防御率3.11。主にリリーフ投手として、強打者ほどキバをむき出しにして挑みかかっていく、気迫の投球を展開した。

 鈴木さんと私のお付き合いが始まったのは、鈴木さんが1976年から40年間も務めていたロッテスカウト時代の、後半の頃だ。

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball