
【DeNA宮崎敏郎】史上最長の粘り勝ち!10分超の対決を紐解く/物語のあるデータ
類を見ない「粘り勝ち」だった。DeNAの宮崎敏郎選手(36)が8月21日、広島戦の7回に見せたバッティングだ。高太一投手(24)に計20球を投げさせ、最後の1球を左翼ポール際に運んだ。粘った打者が四球を選ぶシーンはよく見るが、この男は10球連続でファウルを続け、挙げ句、本塁打をかっ飛ばした。クライマックスシリーズ出場に向け、巧みな技を見せつけた直後の9月2日、右ヒザを故障したのが悔やまれる。
プロ野球2025.09.27 06:00
20球目の1本

8月21日広島戦の7回、高の20球目を本塁打するDeNA宮崎敏郎
打者は早いカウントからの仕掛けで結果を出すことが多い。宮崎も例外ではない。初球打ちの打率が4割7分4厘になる。今季の6本塁打を見ても初球1本、2球目2本、3球目1本、4球目に1本。そこに20球目の1本が加わった。
5点差を追う7回1死一塁、広島2年目の左腕、高との粘り合いとなった。初球見逃し、2球目ファウルで、いきなり2ストライクと追い込まれる。
このあと1球ボールを見てファウル3つ。さらにボール、ファウル、ボールと来て、9球目に3―2のフルカウントになった。
ここからファウルが10球続いた。高は速球にカットボール、チェンジアップを投げ、ゾーンを外さない。20球目、145キロの速球がど真ん中に入って、宮崎のバットが一閃(いっせん)した。左翼ポール際を襲う2ランになった。

8月21日広島戦、宮崎の第3打席の配球図
本文残り81% (1691文字/2098文字)

徳島・吉野川市出身。1974年入社。
プロ野球、アマチュア野球と幅広く取材を続けてきた。シーズンオフには、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介する連載「ヨネちゃんのおシャレ野球学」を執筆。
春夏甲子園ではコラム「ヨネタニーズ・ファイル」を担当した。

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball