2025年の期間内(対象:2025年5月~8月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。令和の中日ドラゴンズ部門の第4位は、こちら!(初公開日 2025年5月25日/肩書などはすべて当時)。
3年連続最下位から逆襲を期する中日ドラゴンズ。改善点はどこにあるのか。現地記者がチームで活躍する“ソフトバンク出身選手”たちに「中日とホークスの違い」を聞いた。【全2回の2回目/1回目へ】
新生・井上竜に欠かせない存在となったのが、上林誠知だ。10年間プレーしたソフトバンクから戦力外通告を受け、中日へやってきた。移籍2年目の今季は華麗に復活。目覚ましい活躍を見せている。
「家族感の中日、バチバチ感のホークス」
開幕スタメンこそ逃したが、全試合出場のレギュラー・岡林勇希に次ぐ、40試合に出場(5月21日時点)。打率、打点、本塁打、盗塁、得点圏打率と、打撃の主要部門でチームトップだ。不動の主軸だった細川成也が離脱するアクシデントは痛いが、上林を中心に懸命に踏みとどまっている。
5月14日のヤクルト戦(バンテリンD)では、鮮やかな先制タイムリーが決勝打。涌井秀章先輩へ白星をプレゼントした。お立ち台では、「1番打者の“おさる”さん(岡林)が塁に出てくれるので、“ウキウキ”しながら打席に立っています」とニヤリ。ファンの笑いを誘う余裕も出てきた。日に日に高まる周囲からの期待。上林は、新天地の居心地をこう表現する。
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「どっちのチームも雰囲気はいいし、すごく仲もいい。ドラゴンズの方がより“家族感”がある。団結するのはすごくいいことですし、それぞれチームの色があっていい。ただ、“バチバチ感”というか、競争意識というのがホークスはすごかった」
上林もソフトバンク黄金期を知る一人である。特に2018年は全試合出場。打撃成績でもキャリアハイを残し日本一も経験した。当時の中軸には、デスパイネ、グラシアルの助っ人に加え、内川聖一、中村晃、松田宣浩、今宮健太といった千両役者が脇を固めた。23歳の上林にとって、生きる教材がそばにたくさんいた。圧倒的な選手層に埋もれないよう、必死に先輩へ食らいついた。
「体が大きいとか小さいとか関係なくみんな強く振っていた。劣勢でもワンチャンスで試合をひっくり返すことは何回もあった。そういう姿はいろんな先輩を見て真似た。とにかく打たないと試合に出られなかった。ホークスの伝統でもあると思うが練習はたくさんした」
「柳田さんのようになりたい」
その中でも、上林が「特に」とその存在感に惚れ込む先輩がいた。走攻守で鷹を引っ張る柳田悠岐だ。

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