<神・D>7回、大山は左越えにソロ本塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神は20日、DeNAに1―4で敗れ、連勝が4で止まった。唯一の得点を生んだのは、大山悠輔内野手(30)が7回1死から放った11号ソロ。わずか3安打と苦戦した初対戦のルーキー竹田に、痛烈な一撃を見舞った。10月15日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)で対戦する可能性のあるDeNA。新たな難敵となりそうなドラフト1位右腕を、虎の「CS男」が攻略した。

 試合後の大山は、鮮やかな放物線を描いてなお反省を繰り返す、いつもの姿だった。「個人としてもチームとしても、しっかり一試合一試合を大事にしてやっていく必要があると思う」。好結果を残しても浮かれる様子は全くない。大観衆で埋まった聖地・甲子園をバットで沸かせた。

 2点劣勢で迎えた7回1死無走者での第3打席。カウント3―1から内角直球を一振りで仕留めた滞空時間の長い打球は、左翼席へ着弾した。18日の広島戦以来2試合ぶりとなる今季11号ソロ。チームは大山が一撃を浴びせるまで、得点圏に走者を進めたのも1死一、三塁とした2回の攻撃のみ。チャンスらしいチャンスのなかった一戦で、唯一の得点を叩き出した意味は大きかった。

 打線は初対戦となったルーキー右腕の竹田に苦しめられた。序盤から内外角を投げ分けられ、スライダー、カーブ、フォークを効果的に使われた。DeNAが6試合制で行われるCSファイナルSに進出した場合に先発させる算段が、この日の投球で立ったかもしれない。それでも、猛虎の攻撃陣には頼れる「CS男」がいる。

 昨年まで、22試合出場、21安打、10得点はいずれも球団の現役選手最多。通算打率も・296と安定した成績を残している。2回先頭で迎えたこの日の第1打席では、際どいボールをしっかり見極めて四球。両リーグトップを独走する67個目をマークした。テンポ良く攻められた右腕から全3打席で初球が全てボール球だったのはスタメンでは大山だけ。新たな難敵に序盤から神経を使わせていた。

 「また移動して試合がある。また準備していきたいと思います」。21日からのヤクルト、DeNAとの敵地3連戦に備え、試合後に東京入りした。レギュラーシーズン残り7試合も無駄にはしない。2年ぶりの日本一を勝ち取るまで、虎の背番号3は隙を見せることなく、前進を続ける。(石崎 祥平)

 ○…大山(神)のCS出場22試合は、チームの現役選手では糸原と並んで最多。通算71打数21安打、打率・296の好成績で、安打数以外に10得点、2本塁打(森下と同数)、11四球でトップに立っている。

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