
<神・D>試合後、ファンにあいさつする藤川監督(中央)(撮影・後藤 大輝)
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阪神・藤川監督が「短期決戦男」の発掘に乗り出した。主力以外のオーダーをがらりと変えた上に、ここまであまり戦力に加われなかったメンバーを2軍から呼んだ。約1カ月後に始まる日本一を懸けた戦いに目を向けていた。
「次のステージは勢いというものが必要になる。もちろん、これまで通りでのメンバーでも力はあるけど、楠本なり、井坪なり、今日の梅野のように、グーッと勢いがある選手が出てくるとね。この1カ月で、すごい勢いの選手が出てくれば、それは非常に心強い」
名前を挙げた3人は、この日、アピールに成功した選手だ。「攻撃的2番」に指名された梅野は二塁打を含む2安打、高卒3年目の井坪も好左腕の東から左前打を放った。5月22日以来の昇格をした楠本は、途中出場で9回に左前打を打った。
リーグ制覇を決めた9月7日の優勝インタビューでは、クライマックスシリーズ以後の決戦は、ペナントレースとは異なるという覚悟を口にしていた。ギリギリの勝負を勝ち抜くためには、プラスαをもたらす選手が不可欠。適役を見つけ出すために「1、2軍というか、SGL(2軍施設)を含めて全部使って探しに入るというか。仕上げにいくという作業ですから。まあ、時間があるのでね」と、さまざまな選手を試す可能性を示唆した。
一方で、この日は中盤以降に差を広げられ、ゲーム中に席を立つファンが目立った。その光景に「勝つのが難しくなると、スタンドにどうしても空きが出てしまう。それが勝負師としては悔しいですけど」と苦笑いした。虎党を満足させる戦いをしながら、優勝を決めたチームだけに許される戦力テストも同時進行で行う。藤川監督の腕の見せどころだ。(倉世古 洋平)
≪楠本、待望の移籍初安打≫阪神・楠本が、昨年まで在籍した古巣相手に、移籍後12打席目で待望の初安打を放った。7回から代打として出場し、迎えた9回2死の第2打席。佐々木から左前打を放った。「甲子園で1本出て良かった。タイガースさんに拾ってもらわなかったら、この瞬間はなかった。凄く感謝の気持ちでいっぱい」と喜びをかみしめた。3カ月半ぶりの昇格で即結果を出した30歳は「自分には余裕なんてない。必死にアピールしていきたい」と力強く話した。
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