日本ハム時代の上沢(左)と中田翔
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 惜別コメントを求めると“予言”で返された。古着をさらりと着こなした元日本ハムの細身長身右腕は、少し笑いながら言った。

 「僕の予測ですけど、何かもう、あのようなプロ野球選手は出てこないだろうなと思います。近藤を含め、僕らはむちゃくちゃ、お世話になりましたから。本当にありがとうございました!ですね」

 ソフトバンク上沢直之投手(31)に、今季限りでの現役引退を決断した中日・中田翔の話題を振ると盛り上がった。ともに日本ハムに高卒で入団。右腕が3年目で初めて1軍に昇格した際にもらったサプライズ品がうれしかったという。

 「僕の背番号“63”が刻まれたネックレスを頂きました。格好良くて、今も大事に持っているんです」。貫禄のある先輩を「中田さん」と呼んでいたが、個性的なキャラクターとスケールの大きさ、存在感で自然と「大将」に呼び名は変わっていったという。「話しかけにくさも出してこない方です。ベンチでしゃべる機会も多くて本当に優しかったです。どちらかと言うと、さみしがり屋さんですからね」と笑う。

 マウンドでの仕事中は“大将”の打撃での勝負強さに加えて守備にも助けられたという。「本当に守備が超うまかったんですよ。外野もうまいし、ファーストでのハンドリングは、まじでうまかった。本当に助かりました」。優しくて、ギャップがあって頼もしかった。それがプロ野球選手の先輩・中田翔だった。「まあ、出てこないと思いますよ」。上沢は最後に、もう1回、かぶせてきた。(記者コラム・井上 満夫)

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