2025年9月2日23時36分


















ソフトバンク対オリックス 7回裏ソフトバンク1死三塁、左前へ同点適時打を放ち、雄たけびをあげる中村(撮影・岩下翔太)


ソフトバンク対オリックス 7回裏ソフトバンク1死三塁、左前へ同点適時打を放ち、雄たけびをあげる中村(撮影・岩下翔太)


<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:CATCH!!>


<ソフトバンク2-1オリックス>◇2日◇みずほペイペイドーム

打撃職人と呼ばれるソフトバンク中村晃外野手(35)のバットが、ようやく難敵を仕留めた。初回に失った1点が重く重くのしかかった。オリックス先発宮城に6回まで3安打無失点に封じられた。流れが変わったのは文字通りラッキー7の攻撃。先頭栗原が二塁打。続く7番川瀬がきっちり送って1死三塁。代打を告げられた中村はカウント1-2と追い込まれたが、4球目のスライダーを左前にはじき返し、試合を振り出しに戻した。

「追い込まれていたんで、何とかしたいという気持ちだった」。外角低めに逃げるスライダーを狙ったように逆方向へ。いぶし銀の打球だった。「難しい球だったよ。ましてや相手がいい投球をしていたからね」。監督時代から打撃の非凡さを知る王球団会長は、中村の殊勲打を絶賛。さらに決勝打を放った今宮とともに「中村、今宮がベテランの味を出してくれたね。彼らはいろんな修羅場をくぐり抜けているからね」と何度もうなずきながら勝利に導いた打撃を褒めたたえた。

プロ18年目。中村は8月26日の楽天戦(弘前)で通算1500安打を達成。メモリアルの一打は予想外? のホームランで決めた。開幕前に代打専従を告げられ、一度はあきらめた節目の数字。故障禍のチーム事情から「4番」も務めるようになった男が、あらためて目標に据え直した数字だった。北海道、東北、千葉と続いた11泊12日の長期ロードを終え、久々の本拠地で快音を響かせた。「昨年とは違う。残り試合も、また1本1本打っていきたい」。連覇へ向け、気持ちは高ぶっている。

本拠地球場の関係者通路には、祝1500安打の祝花が20本以上並んでいる。その中に、西武鳥越ヘッドコーチから贈られたメッセージボードにはこう書かれていた。「2000本期待している!」。窮地を救った一振りは、さらに円熟味を増していく。






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