中畑清氏
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 【キヨシスタイル!】首位ソフトバンクを日本ハムが1ゲーム差で追うパ・リーグに対し、セ・リーグは阪神が2位以下に16ゲーム差をつけてぶっちぎっている。

 今季は交流戦でパが63勝43敗2分けと圧倒。セ全体で借金を20背負ったのもあって2位の巨人が57勝60敗3分けで借金3…。まだ20試合以上残ってるけど、借金チーム同士のクライマックスシリーズ(CS)なんて想像できない。

 07年にスタートしたCS。勝率5割未満のチームがCSに出場したことは7回ある。全てセの3位。そのうち5回はファーストSを勝ち上がりながら、ファイナルSで負けている。

 去年のDeNAを含めて、レギュラーシーズン2、3位からCSを勝ち上がって日本シリーズを制した「下克上」は5度あるけど、レギュラーシーズン勝率5割未満で「日本一」になったというケースは一度もないというわけだ。

 だから何も手をつけてこなかったのかもしれないけど、最低限の線引きが必要だと思うね。今季の阪神みたいに、ぶっちぎったチームが足をすくわれるようなことがあったらたまらないもの。

 まず勝率5割に届かないチームはCS出場の権利なしとすればいい。さらにファイナルSで優勝チームに1勝を与えられるアドバンテージ。レギュラーシーズンの差に応じて5ゲームごとに1勝プラスする。10ゲームなら2勝。15ゲーム差なら3勝が加わるから合計4勝のアドバンテージで勝負あった。その場合はCSをやめればいい。

 そもそも、そんな大差をつけられるってのはリーグとして恥をさらけ出しているようなもの。大独走を許した5球団には、ペナルティーとして日本シリーズ前の調整の相手をさせればいい。本来、ファイナルSが行われる期間。練習試合の相手をさせるのだ。

 CSそのものを否定しているわけじゃない。優勝はもちろん、CS争いから完全に外れたチームの球場でも、CS出場の望みがあるビジターのファンが詰めかける。CS導入によって消化試合が激減。興行的にはもう手放せない。

 でもね。今年のセ・リーグみたいに緊張感のないシーズンはごめんだ。借金を抱えたら下克上できないようにする改革案。シーズンが終わったら着手してほしい。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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