2011年に阪神からドラフト1位指名を受けた伊藤隼太。注目と期待の裏で、ルーキーを待っていた“ドラ1という十字架”とその後。《NumberWeb阪神タイガース特集インタビュー全2回/前編から続く》

 今季からオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブで野手コーチに就任した伊藤隼太は取材の最後にいたずらっぽい笑みを浮かべた。

 今回のインタビューはドラフト1位で入団した阪神タイガース時代の振り返りが主なテーマ。質問に真摯に答えながらも、悔いが残ったという話に終始してしまったことに対する気遣いだったように思う。

「あの達成感は打席に立った人しかわからない。“麻薬”ですよ(笑)」

 阪神に在籍した最後の2年間は一軍出場の機会がゼロに終わった。31歳で戦力外通告を受けた伊藤は野球を辞めることを前提に第二の人生のプランを思い描いていた。

 そんな時にある人物の言葉に心が動かされた。交流があったお笑い芸人たむらけんじからだった。

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