広島・島内
Photo By スポニチ

 広島・島内颯太郎投手(28)は、現在、通算115ホールドで、今村猛の球団最多に並んでおり、きょう26日からの巨人3連戦(マツダ)で球団記録の更新に期待がかかる。今季はここまで50試合に救援して26ホールドを記録するなど、フル回転でブルペンを支える背番号43が、躍進の裏側を明かした。

 島内は「8回の男」として頼れる働きが光る。既に3年連続50試合以上登板を果たし、24日の中日戦では、今村猛が持つ球団記録の115ホールドに並んだ。記録更新も目前に迫るが、足元を見つめ、引き続いての役割遂行を期した。

 「より一勝に対しての重みが強くなってきている中で追いつかれたり、逆転されると、一気にチームの流れを止めることになる。点を取られていいポジションはないですけど、そこ(セットアッパー)の重要性を感じながらやっていきたい」

 直近は2試合連続失点しているとはいえ、ここまで50試合に救援して3勝1敗、26ホールド、1セーブの好成績。内容面の違いも歴然だ。58試合に登板した昨季の被打率・218だったのに対し、今季は同・164。特に昨季苦戦した右打者を抑えているデータが残る。7月13日の中日戦~8月21日のDeNA戦にかけては15試合無失点と安定したパフォーマンスを発揮。その躍進の裏に、独自の“改革”があった。

 「キャンプから取り組んできた直球の握りがしっくりきている。指にかかった時は“真っスラ”みたいにカットする特徴があり、打者からしたら嫌な球になる。そういう球も良い球として捉えている。今まで自分になかった感覚で凄く新鮮」

 今季から直球の握りを、人さし指と中指を縫い目と直角に近い形で添えるように変更。以前は縫い目に対して両指をやや斜めに添えており、「中指と薬指の間から球が出ていく感覚」とシュート回転しやすかった。その特徴が良さでもあり、多少制球に苦しんでも割り切って投げていたが、昨季は5月下旬から1カ月半で5敗を喫し、7月上旬に2軍落ちを経験。調子の波を小さくするためにも変化を期した。新しい握りにしたことで常時150キロ台中盤を計測。指にかかる球も増えたといい、投球計測機器ラプソードのデータでも「シュート成分が減った」と手応えを得た。

 「1試合のミスも許されないぐらいの気持ちで今は投げている。リリーフは毎日投げる可能性があるが、日によって気持ちの浮き沈みがどうしてもある。特に去年は波が大きかったので、自分で自分を追い込むような気持ちの持っていき方をすれば、無理やり集中できるんじゃないかなと」

 精神面の意識も変え、心技体で充実感が漂う。レギュラーシーズンは残り30試合。背番号43は最後までフル回転を貫く。(長谷川 凡記)

続きを表示

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball