2025年8月25日11時0分


















広島中村奨成(2025年8月24日撮影)


広島中村奨成(2025年8月24日撮影)


<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>


24日中日戦、広島のスタメンに1桁選手は1人もいなかった。1桁といっても成績ではなく、背番号。1桁背番号といえば、チームを代表する選手や大きな期待を背負う選手たちの番号とされる。対する中日は1番の岡林を始め、3選手が1桁背番号だった。広島は過渡期にいる。優勝争いから脱落し、クライマックス・シリーズ出場圏内の3位入りを目指す状況も影響している。首脳陣は3位浮上を狙いつつ、来季以降も見据えて戦っている。

その中で1桁選手以上に目立つのが90番台の選手たちだ。今年初めてスタメンに1桁選手がゼロとなった10日中日戦では、スタメン9人のうち4人が背番号90番台だった。そして、この日も3人が90番台だった。助っ人モンテロもいるが、主に育成から支配下選手登録された選手に多い90番台。昨季から96番を背負う中村奨も入団時は22番だった。彼らもまた、チーム内ではい上がっていくことが求められる立場にある。

シーズン終盤、1番に固定されている中村奨は昨オフ、球団から「お前のポテンシャルにもう1年かけてみる」と最後通告を受けていた。不退転の覚悟で臨んだ今季、キャリアハイの成績を残し、この日は2安打で勝利に貢献した。下半身の張りでスタメンから外れた小園に代わって8試合ぶりにスタメン出場した前川は、決勝打で初めて本拠地のお立ち台に上がった。3回無死二塁の打席でも右方向へ進塁打を打とうとする姿勢が見えた。結果は外角の際どい変化球に見逃し三振となったが、新井監督も「内容のいい打席が多かった」と認めた。

ベンチにも今季開幕スタメンを勝ち取った99番の二俣がいた。ブルペンにも23日中日戦で1失点するまで初登板から4試合連続無失点を記録した辻もいる。2軍にもまだ、94番の佐藤や97番の中村貴もいる。

彼らがチームの順位を1つでも上げていく力になることは、来季の背番号を軽くするアピールにもつながる。広島の残り30試合の逆襲とともに、広島90番台の逆襲にも注目したい。【広島担当 前原淳】






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