ブルペンには欠かせない存在となったオリックスの岩崎(左)。進化を続ける35歳の秘密に能見氏が切り込んだ(撮影・長嶋 久樹)
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 本紙評論家の能見篤史氏(46)が注目のオリックス選手の本音に迫る企画「能見さんが聞く!!」。25年シーズンの5回目は岩崎翔投手(35)が登場した。5月末に中日から金銭トレードで加入。自己最速の160キロを計測するなど、23試合に登板し3勝をマークする。ブルペンに欠かせない18年目右腕。在籍3球団目となったチームに抱く感謝の思いを、能見氏に打ち明けた。(取材・構成=阪井 日向)

【動画】いまだ進化を遂げる35歳の160キロ右腕 岩崎翔投手が登場

 能見氏(以下能見) 岩崎投手、よろしくお願いします!ソフトバンク時代から僕も見てますし、中日時代も見ているんですけど、オリックスに来て球速が格段に上がってきているのと、ボールの質が戻ってきている。年齢も上がっていく上で普通はパフォーマンスもどんどん落ちていく中、凄いことだと思っていて。なぜオリックスに来てから変わったのか、凄く不思議です。

 岩崎 よろしくお願いします!去年は(22年9月に受けた右肘のトミー・ジョン手術から)復帰して、リハビリ期間中に結構体を大きくしたこともあって、振り返ってみたら力で投げていたイメージがあった。ソフトバンク時代も、どっちかというと力で投げるイメージが強かった。今年に入りキャンプ中からギャップを作る取り組みをして。150キロぐらいでいいから7~8割の力で投げることを意識して、それがいい方向にいっているのかなと。

 能見 プロ入って18年目ですか。僕は引退した年数ですけど、18年で一番いいボールの質ですか?

 岩崎 もしかしたら、今が一番いいかもしれないです。まだ進化していきたいと思っていますし、今がいいからって満足したら終わりだと思っています。

 能見 やっぱり、長い年数やっていかないといけないと思うので。あとは、オリックスでは誰と仲がいいですか?

 岩崎 才木が一番、仲が良いというか…なんか練習中とかついてきます。急にひっついてくるようになって。僕がなんかすると、一緒にしだす。みんなですけど、結構年が離れていても、自分だったらいけないなって感じの雰囲気で結構くるので。そこらへんはなんかいいなと思います。

 能見 大丈夫ですか、宮城投手はなめた感じできてないですか?

 岩崎 全然です(笑い)。怖いと思われているのかもしれないです。

 能見 おかしいな…。僕と扱い方が全然違うんで。多分もうちょっと年数を重ねてくると、変わってくるはず。

 ――中日に在籍したままでも、今のパフォーマンスを出せる自信はあったか。

 岩崎 それは多分ないと思います。モチベーションという言葉だけで片付けたらよくないと思うんですけど、気持ちで投げるタイプなので。いいところで投げさせていただいているのもそうですし、必要としてくださる気持ちに応えたいって思いで投げているというか、感謝の気持ちも忘れないようにしています。この間才木ともちょっと話したんですけど、勝ちパターンの人が負けている場面で投げ出すと、ちょっと気持ちが入らなかったりするときがあるんですけど、“それって最初試合に出だした頃って、絶対そういう思いで投げてないよね”って話をして。自分もその気持ちだけは忘れないように、どんな場面でも投げたいですし、オリックスに来たからこそ今があるのかなと思っています。

 能見 ベテランになると、必要とされているかされていないかって、凄く敏感なんですよ。ある程度状況も分かるし、言わなくても分かっているよねって方にどんどん走っていくので、あんまり声もかけられない。必要とされているのが分かったら、こっちも本当にやる気になりますしね。しかし、こうして年齢を重ねてさらにボールの質をレベルアップさせて、同年代の人たちに与える勇気も凄い。ファンの方も凄く期待していると思いますが、最後にメッセージをお願いします!

 岩崎 逆転優勝、CSに行けるよう1試合でも多く投げたいと思いますし、チームを救えるピッチングをしたいと思っています。応援を送っていただけたらうれしいです、よろしくお願いします!

 ◇岩崎 翔(いわさき・しょう)1989年(平元)10月21日生まれ、千葉県出身の35歳。市船橋から07年の高校生ドラフト1巡目でソフトバンク入団。17年に46HPで最優秀中継ぎ投手。21年オフにFAの又吉の人的補償で中日移籍。22年9月に右肘じん帯再建手術。25年5月末に金銭トレードでオリックス移籍(公示は6月2日)。1メートル89、90キロ。右投げ右打ち。

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