2025年8月17日6時0分


















巨人対阪神 5回裏巨人1死、リチャードの打球を好捕する三塁手佐藤輝(左)(撮影・鈴木みどり)


巨人対阪神 5回裏巨人1死、リチャードの打球を好捕する三塁手佐藤輝(左)(撮影・鈴木みどり)


<巨人0-3阪神>◇16日◇東京ドーム


ミスターの追悼試合は阪神の完勝だ。歴代監督らゲストが参加した巨人のセレモニーは豪華だった。しかし先発・村上頌樹の投球には影響なく「3-0」がもっと大差に感じるゲームになったかもしれない。

強い巨人を望んだミスターは同時に阪神も強くあれと願っていたようだ。闘将・星野仙一が阪神監督に就任する際の“後押し”をしたエピソードは過去に書いたが、巨人だけでなく「伝統の一戦」の価値を重要視していた。今季に限れば阪神が圧倒しているが、次は巨人がそこに挑戦する時期なのだろう。

この試合でしぶく光ったのは阪神の三塁を守る佐藤輝明だ。5回裏、中山礼都、リチャードの三邪飛に体を投げ出して連続捕球。村上の好投を聞かれた指揮官・藤川球児が「村上に限らず、佐藤の球際の強さだったり…」と口にするなど、このゲームにおける重要度が分かる場面だった。

打撃だけでなく三塁の守備面でも、大きな成長が見られる今季の佐藤輝。それについて少し面白い見方をする人物がいる。他ならぬ球児だ。以前、雑談する中でこんな意味のことを言っていた。

「佐藤輝も右翼とか守ってね。あらためて三塁守備について考えるところがあったんじゃないですかね。だからうまくなっているのかもしれません。右翼の守備位置から、三塁を守っている選手の動きを見て『あの辺を守ったらどうかな』『あの打球ならこう動いた方がいいか』とかね」

そういうこともあるのかな、と思ってある解説者に聞いてみた。答えは「う~ん。あんまり関係ないような気もするけどね」。何より外野を守らせたのは球児だし、佐藤輝は過去にも両方守っていた時期はある。意地悪く考えれば「そういう流れにしたいのかな」と思ったりもした。

だが守備力がアップしているのは事実だ。なにより今季ここまで三塁で2失策の佐藤輝だが、それは4月15日・ヤクルト戦(松山)と同25日・巨人戦(甲子園)でそれぞれ1つ。これは今季、外野を守る以前の話だ。6月29日のヤクルト戦(神宮)で三塁に復帰してからは無失策なのだ。

そう考えれば「球児理論」も説得力があるかもしれない。いずれにせよ、攻守でレベルアップした主砲がいるのは心強い。12日に欠場して以降、ここ3試合は無安打だがそろそろバットが火を吹く頃か。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)






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