セ・リーグ   広島1-2ヤクルト ( 2025年8月15日    マツダスタジアム )

<広・ヤ(14)> 3回、佐々木は中前打を放つ (撮影・平嶋 理子) 
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 広島は15日、ヤクルト戦(マツダ)に1―2で敗れ、2連敗で借金は再び2桁「10」に膨らんだ。これで同戦は5連敗。悪夢の中でもドラフト1位・佐々木泰内野手(22)が再昇格後、3試合連続安打と奮闘した。三塁の守備でも堅実な動きを見せるなど攻守で存在感を発揮。近い将来、チームの中心で活躍が期待される背番号10が光明をもたらした。 

 佐々木は1軍で出場を重ねながら、日々成長を遂げている。この夜も一定の存在感を示した。3回先頭で迎えた第1打席だ。先発・高梨がカウント1―2から投じた甘いフォークを中前へ運び、3試合連続で「H」ランプをともした。

 「他の打席も、ある程度(狙いを)設定して、自分の形で(スイングして)凡退だった。だんだん対応というか、打ち方みたいなものが見えてきたのかなと思います。そういう打席を積み重ねていけば、おのずと結果もついてくるなと感じた」

 5回先頭では三ゴロ。7回2死でも左飛に倒れたが、凡打の内容は決して悪くなかった。打席内容に充実感をのぞかせ、今後への収穫を手にした。前半は故障の連続だった。3月のオープン戦で左太腿裏を肉離れ。6月7日に今度は右第一肋骨疲労骨折で出場選手登録を外れた。約2カ月間のリハビリ期間は、故障前の自身の打撃映像を入念に見返し、「いつでも振りにいける準備を心がけてきた」とタイミングの取り方を微調整するなど、向上心を持って取り組んできた。この日の試合前にも藤井ヘッドコーチ、小窪打撃コーチから助言を受け、実践して結果につなげた。

 三塁守備も堅実なプレーを披露した。8回先頭の太田の痛烈な打球を体で止めると、素早く一塁へ送球してアウトにした。13日の阪神戦ではプロ初失策を犯していたが、反省を生かした。

 今後、さらなる成長が楽しみな22歳に朝山打撃コーチも「真っすぐのタイミングで入っていって、ちょっとした変化でも、しっかり振っていける」と対応力の向上を認めた。12日の昇格後は10打席のうち8打席でファーストストライクからバットを振りにいくなど、積極的な姿勢も魅力だ。新井監督が「打とうが打たまいが、エラーしようが何しようが、彼ら(若手)はすべてが経験」と話すように、黄金新人にとって1軍の舞台が学びの場となっている。

 「ここまで経験させてもらえる選手も少ないと思うので、ありがたい。チームに貢献することを一番に、その中でできることを考えて結果にもつながるようにやっていきたい」

 チームは2連敗。敗戦の中でも背番号10が確かな足跡を残した。(長谷川 凡記)

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