夏の風物詩「甲子園」が今月の5日から開催されている。甲子園に出場することだけが全てではないところに、日本の野球のレベルの高さが表れているが、そうとはいえ、プロ野球選手になったほとんどの人間は「甲子園」を目指し高校を選んだ。その中で数奇な出会いなどがあり、今の位置に辿り着いている。進路選択は人生を変えうるが、プロ野球選手たちはその人生の分岐点でどのような選択をしてきたのだろうか。今回は選手たちの進路選択について取り上げる第2回目。

饒舌な語り口とマウンドから豪快な腕を振る姿からは想像できない野球人生を歩んできたのが甲斐野央だ。豪速球を投げ込み、マウンドから降りてくると満面の笑みと軽快なトークで周囲を笑わせる。

そんなスター性を感じさせる甲斐野だが、その野球人生はエリート街道ではない。中学時代は兵庫県の選抜チームで全国優勝を経験。今もチームメイトの松本航とともに名を連ねたが、存在感は松本が際立っていたという。

「航はすごかったですよ。あいつがどこの高校に行くんやっていうことの方が騒がれていたくらいで。僕は東洋大姫路にいきましたけど、特待生ではないですし、それは兄がいたからセレクションを受けさせてもらったんです。でも、監督からはお前は兄貴より下手やなって言われてました。入ってもいいけど、ずっと控えで終わるかもって言われたくらいでした」

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