
登板すれば平均7回以上はマウンドに立ち続け、直球のスピードは試合終盤でも150kmを超えている。今、日本でもっとも圧倒的なピッチングを見せる獅子のエースは、いかにこの境地に辿り着いたのか。(原題:[無双投球の裏側]今井達也「力を抜いてるわけじゃない」)
電光掲示板に160という球速が表示されても、スタンドはさほど騒がない。2025年の今井達也の投球を見ていた者であれば、その球速以上に打者を圧倒的にねじ伏せる姿を見慣れていたせいもあるだろう。
5月24日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテ戦で今井は自己最速となる160kmを計測した。
「でも僕はあまりスピードにはこだわっていないんです」
後日、そのことを尋ねると今井は即答した。なぜ誰もが球速の話をするのだろうか。そう言いたげな、少し困ったような表情だった。
昨年は自身2度目となる二桁勝利を挙げ、最多奪三振のタイトルを獲得。今シーズンは2年連続となる開幕投手を務めた。4月は0.30、5月は0.97と相手打線をねじ伏せ、リーグトップレベルの防御率を残してきた。加えて7イニング以上を投げて、自責点2以内に抑えるHQSを開幕から10試合連続で達成。球団新となる1試合17奪三振も記録している。
真っ直ぐを諦めるバッターが増えて「残念だな」
今季、今井が先発した16試合中15試合でマスクをかぶったキャッチャーの古賀悠斗は語る。
「もちろん変化球もすごいんですが、バッターが待っていても弾けないくらいのストレートを投げられるのが今井さんの最大の強みでもあると思います。バッターの様子を見て『真っ直ぐを待っているんだろうな』と思うときでも、ヒットにはならないだろうから、あえて直球を要求するときもありますね。そして得点圏にランナーがいるとギアが上がるので、空振り三振が取れると確信してストレートのサインを出すこともあります」
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