いよいよ後半戦に突入するプロ野球。セ・リーグでは阪神タイガースがペナント奪回に向けて首位を独走中だ。強さの要因を過去のドラフト戦略から探る。【NumberWeb阪神タイガース特集 全2回の前編/後編に続く】
セ・リーグで独走状態に入った阪神タイガース。2年ぶりのリーグ優勝を射程圏内にとらえている。
振り返れば、2003年と2005年にもリーグ優勝を果たしているが、当時と大きく異なるのは生え抜き選手の多さだ。
当時のチームを牽引していたのはFAで獲得した金本知憲、トレードで加入した矢野輝弘(当時の登録名)、下柳剛、メジャー帰りの伊良部秀輝など、いわゆる外様の選手たちであり、星野仙一監督による大胆な“血の入れ替え”が奏功したと言える。
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一方で現在のチームを見てみると、他球団から移籍してきた主力は大竹耕太郎くらいしか見当たらず、その大竹も現役ドラフトによる獲得であり、ソフトバンク時代はそこまで実績があったわけではない。12球団全体を見ても、これだけ生え抜き選手を揃えて結果を残しているのは阪神だけと言える。
上位指名で獲得した選手の活躍
これだけ生え抜きが活躍しているということは、言い換えればドラフト戦略が機能しているということである。特に目立つのが上位指名で獲得した選手の活躍だ。
過去10年を振り返ってみると坂本誠志郎(2015年2位)、大山悠輔(2016年1位)、近本光司(2018年1位)、佐藤輝明(2020年1位)、伊藤将司(2020年2位)、森下翔太(2022年1位)、伊原陵人(2024年1位)の7人がチームの主力となっている。
他にも高橋遥人(2017年2位)が故障から復活の兆しを見せており、小幡竜平(2018年2位)と門別啓人(2022年2位)も一軍の戦力になりつつある。さらに3位を見ても才木浩人(2016年3位)、木浪聖也(2018年3位)、及川雅貴(2019年3位)、桐敷拓馬(2021年3位)と主力に成長している選手は非常に多い。
2014年以前の10年間を見てみると、上位指名で入団して主力として十分な働きを見せたのは岩田稔(2005年希望枠)、榎田大樹(2010年1位)、藤浪晋太郎(2012年1位)、岩貞祐太(2013年1位)の4人だけである。いかにこの10年で阪神のドラフトによる補強が改善しているかがよく分かるだろう。

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