現在はファームで調整中の秋広
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  5月に電撃トレードで巨人からソフトバンクに移籍した秋広優人内野手(22)。球団からの通達前日、トレードを察して連絡した巨人時代の3人の先輩、球団事務所での驚きのエピソードを明かした。移籍初安打、初本塁打など活躍を見せたが、現在はファームで調整中。打撃の調子を上げ、1軍の重要な場面で結果を残すべく汗を流している。

5月12日、リチャードとの2対1のトレードで大江とともにソフトバンクに新加入した秋広。戦いの場が福岡に移ることを知った時の気持ちを「びっくりしたのが一番。携わってくれたジャイアンツのスタッフや先輩方と離れるのは寂しかった」と振り返る。しかし「この2年間、結果を出せていなかった。野球選手として新たなチャンスをもらえて、心機一転、頑張りたい」とすぐに気持ちを切り替えた。

 秋広がトレードを察したのは発表前日の11日。神宮球場でのヤクルト3連戦最終戦の終了後だった。球団関係者から「明日、球団事務所に行くように」と伝えられ、詳細は教えてもらえなかったものの確信していた。発表前だったため仲間全員には伝えられなかったが、巨人時代に特に世話になった坂本勇人や長野久義、他球団では中日・中田翔、そして家族にトレードになりそうだと伝えた。

 翌日に事務所へ行くと、スタッフから「部屋の中で既にもう一人(通達が)始まっているから入って」と告げられ、ともに福岡へ行く仲間が他にいることを知り、驚いたという。「一人だと思っていた上に、一緒に移籍するのが高校の先輩でもある大江さんということにびっくりした。同じ高校(二松学舎大付)から同時に福岡へ行くなんてことがあるんだって」

 発表から3日後の15日に出場選手登録されると、同日の西武戦にスタメン出場。6回に移籍後初安打となる中前打を放った。6月14日のDeNA戦で移籍後初アーチ。このカード(13~15日)は3戦連続でお立ち台に上がる活躍だったが、6月後半から打撃の調子を崩し、打率・208で7月3日に2軍に降格した。

 「打っていなかったので当然。しっかり2軍で結果を残して、はい上がりたい」。再昇格へのアピールの場となる2軍戦ではスタメン出場が多い。「1軍は代打での出場も多かった。1試合4打席で組み立てられることは野球選手として大切だと思うが、今は1試合の4打席ではなく“一打席一打席”と考えてやっている」。1軍での起用を想定して打席に立っていることを明かした。

 「シーズンが終わったときに“チームに貢献できたな”と思いたい」。1軍でここぞという場面で打てるバッターになり、新天地の福岡に確かな足跡を刻む。 (昼間 里紗)

 ◇秋広 優人(あきひろ・ゆうと)2002年(平14)9月17日生まれ、千葉県船橋市出身の22歳。二松学舎大付では高校通算23本塁打を記録するも甲子園出場なし。20年ドラフト5位で巨人に入団。今年5月12日、高校の先輩でもある大江竜聖とともにトレードでソフトバンクに移籍。2メートル、100キロ。右投げ左打ち。

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