
日本ハム・福島
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多くの人に支えられていると実感した。だからこそ、「復活」を胸に誓ってきた。日本ハム・福島蓮投手(22)のことだ。13日のオリックス戦に今季初勝利。毎回の走者を許す苦しい投球ながら、自己最速を2キロ更新する最速155キロを計測するなど、5回4安打無失点で完全復活を印象づけた。
「なんだったんだろう。体調が悪いわけでも、どこか痛いわけでもない。めちゃくちゃ腕を振って、三振を取りに行った真っすぐが139キロ止まり。どんなに調子が悪くても球速は出ていたので…」
そう振り返ったのは今年3月下旬。原因不明のコンディション不良に見舞われた。最速150キロ超の力強い直球が売りだっただけに、周囲は故障を疑うほどだったという。「みんなに“どっか痛い?”と心配されました」と福島。自慢の球威を失うと4月中旬まで4失点、5失点、3失点と立て続けに失点。約1カ月ほど実戦から離れていた。
そこで4月下旬、千葉・鎌ケ谷で「福島復活会議」が開催された。2軍投手コーチ、アナリスト、トレーナーら総勢10名以上が個室に集結。1軍のトレーナーも参加し、アナリストが分析した投球データを基に全員で原因を探った。「ミーティングをやると呼ばれ部屋の扉を開けたらたくさんの人がいて…。驚きました」。専門家らが導き出した答えの一部は下半身の使い方。そのヒントを参考にフォームを微調整し、徐々に本来の球威を取り戻すことができた。
支配下昇格した昨季は1軍で2勝をマーク。21年ドラフト同期の中では達や柳川よりも、先に頭角を現したのが福島だった。開幕から出遅れたが、「自分を知ることができたので、シンプルに引き出しも増やすことができました」と言う。体重も春先から6キロ増の82キロに到達し、心身ともに順調に成長曲線を描いてきた。
「いろいろな人の支えがあって、ここまで来られたので感謝です」と福島は言う。何より自分のためにこれだけの人が動いてくれたのがうれしかった。総力を挙げて復活の後押しをしてくれたチームに、恩返しするのはこれからだ。(記者コラム・清藤 駿太)
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