セ・リーグ   阪神2-1ヤクルト ( 2025年7月13日    甲子園 )

<神・ヤ(13)>お立ち台でガッツポーズする(左から)森下、伊藤将、佐藤輝(撮影・中辻 颯太)
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 抜群の安定感は、この夜も健在だった。相手打線に三塁すら踏ませない。阪神・伊藤将が開幕から無傷の4連勝。うち3度が日曜日で、虎党にまたしても最高の週末を届けた。

 「誠志郎さんのリードで、的を絞らせない投球ができた」

 危険を察知し、丁寧な投球を心がけた。スタメンの9人中8人が右打者。試合前に右翼から左翼へ強く浜風が吹いていたことで「(左翼への)一発はないように」と低めへの制球を徹底した。狙い通り、長打を一本も許さず7回を3安打無失点。6月29日の完封に続く零封で沈めた。

 再昇格を果たした6月以降、5度の先発全てでクオリティー・スタート(6回以上、自責点3以内)。互いを知り尽くすバッテリーだからこそのあうんの呼吸。女房役・坂本への感謝を忘れない。

 「ファームで投げていた頃から、試合後にLINEで連絡をくれていたので」

 “お疲れさま”から始まる内容は、多岐にわたった。「この変化球は今日打たれたけど、球速帯を変えれば使えそう」。「この球は、打者にはこう見えていそうだね」――。2軍で投げている時から意見交換し、1軍で投げた時のシミュレーションを重ねてきた。「誠志郎さんの考えが頭に入っているので、納得して投げられる。自分の持ち味を最大限に生かしてくれるキャッチャーだなと」。淡々と抑えるように見える投球の裏には、2人の「英知の結晶」がある。

 この日は、横浜(神奈川)の先輩・上地雄輔(46)がファーストピッチセレモニーで甲子園に来場していた。上地が担当したシート紹介では「横浜高校出身!」と高らかに紹介された。「すごくやる気が出たというか、励みになった。チームが勝って本当によかった」。これで復帰後5試合36回2/3をわずか2失点で、防御率は0・48まで良化。先輩のエールも力に変え、まだまだ連勝を伸ばす。(松本 航亮)

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