第107回全国高校野球選手権 秋田大会2回戦   秋田商12―0能代 ( 2025年7月12日    山田久志サブマリン )

<能代・秋田商>好投する秋田商・佐藤颯(撮影・西尾 大助)
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 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会は12日、49大会で385試合(継続試合を含む)が開催された。秋田大会では秋田商が能代との2回戦に12―0で快勝して3回戦へ進んだ。2年生エース・佐藤颯真(そうま)投手が同校OBで叔父にもあたるヤクルト・石川雅規投手(45)と“同日登板”し、4回49球を投げて3安打無失点。6回79球を投げた11日の1回戦から連投でも好投した。

 偉大な叔父からの激励を力に変えた。秋田商の2年生エース・佐藤は1メートル83の長身から右腕を振り続けた。連投を考慮し、普段なら140キロに迫る直球の出力が最速136キロと抑え気味でも、能代を4回3安打無失点。「昨日も含めて2戦経験させてもらったので次も頑張りたい」。春夏通算24度の甲子園出場を誇る名門の背番号1を今夏からつけた本格派右腕が力を込めた。

 母・恵さん(47)の弟が現役最年長選手のヤクルト・石川。28年前の97年夏、秋田商の小さなエースとして浜田(島根)との1回戦では和田(元ソフトバンク)と投げ合ってサヨナラ勝ちするなど甲子園を沸かせた。

 縁は重なり、石川と当時バッテリーを組んでいたのが同校OBでもある太田直監督だ。「石川とは全然タイプは違いますけど…。佐藤は下級生なのに1番を背負って2日間試合をつくってくれた」と現エースを称えた。

 叔父の石川とは毎年オフに年1、2回は顔を合わせてきた。春の背番号11から昇格して重圧を感じていた大会前に「全力で頑張れ。腕を振れ」と連絡をもらって感激。「僕が投げる時は3年生が守ってくれると思えば、プレッシャーは感じなくなった」と金言に感謝した。通算188勝の叔父は同じ日に阪神との甲子園ナイターに登板して4回途中3失点で敗戦投手。「僕は叔父さんに対して何も言うことはできないので…。静かに見守るだけです」と恐縮気味だった。

 昨夏はオリックス・吉田の弟・大輝(当時2年)を擁する金足農に5―6で競り負けて2年続けて決勝敗退中。1年前の無念をスタンドから見届けて「今度こそ甲子園を目指したい」と誓った。15年以来、10年ぶりの聖地へ――。叔父が踏んだマウンドで、今度は自分が観客の視線を集める。(伊藤 幸男)

 ◇佐藤 颯真(さとう・そうま)2008年(平20)4月13日生まれ、秋田市出身の17歳。同市河辺小3年から野球を始め、6年時に秋田市選抜入り。河辺中では秋田リトルシニアに所属。父・大和さん(49)も秋田商野球部出身。1メートル83、85キロ。右投げ右打ち。

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