
辻発彦氏
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セ・リーグは4位まで4.5ゲーム差、パは同3.5ゲーム差でリーグ戦再開を迎える。セは2位・DeNA、首位・阪神、2位・広島の上位と連続で対戦する4位の巨人、パは首位独走を狙う日本ハムの戦いぶりに注目。両チームの現状と今後のポイントについてスポニチ本紙評論家の辻発彦氏(66)が分析した。
パ・リーグの首位を守っている日本ハム。リーグ戦が再開しても、このまましっかり勝っていく可能性は大いにある。6月15日の広島戦では最大7点差を追いついて、延長10回サヨナラ勝利。西武監督時代、リーグ連覇の1年目だった18年に最大8点差を8、9回で逆転サヨナラ勝ちしたことがあった(4月18日の日本ハム戦)が、優勝する時はこういうことがある。もちろん力があるからだが、今年の日本ハムはそういう力がある。
レギュラーが固定メンバーでもないのに、相性や調子を見極めながらの起用で勝っている。これは選手層が厚いと言っていいだろう。何といっても、両リーグトップの14完投、リーグトップの防御率2・33という投手力がある。パは投手力のあるチームが上位につけている。その投手力を中心に1点差試合ではリーグ2位の15勝を挙げるなど勝負強いし、投打のバランスもよく総合力がある。
日本ハムの脅威になるとすればソフトバンクだろう。交流戦で優勝したのは投手力が安定してきたから。野手では近藤が戻ってきたし、交流戦MVPの柳町が欠かせない選手となり、周東が1番にいるのも大きい。山川も交流戦最後の1週間はセの本拠地でDHもなかったところでじっくり調整して戻ってくるなど、戦力が整ってきている。まだ気にする時期ではないだろうが、やっぱり上位のチームは下のチームが気になる。ただ、日本ハムの新庄監督はそこまで変に選手に意識させないようにさせている感じもある。相手よりもチーム内で競争させながらという「らしさ」を出しながら戦っている。そういうところも強さなのかもしれない。
日本ハムに匹敵するリーグ2位の防御率2・39という、投手力では遜色ない西武も武内が戻ってきた。攻撃力が課題だが、故障していた新人の渡部聖が戻ってくるし、外野の西川、長谷川も勢いがある。オリックスを含めて、やはり投手力がある程度安定しているチームでの争いになると思う。
ただ、本当の勝負は9月に入ってから。夏場に無理をせず、余力を残しながらどう9月に入るか。そのあたりが今後のポイントになる。
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