
阪神・伊原の投球フォーム連続写真
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阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)が、自身の投球フォームを“セルフ解説”した。抜群の制球力の秘けつは、爪先を伸ばした足の上げ方にあった。その原点にあるのは、智弁学園(奈良)時代から守り続けている「決め」をつくれ、という教えだ。
伊原の投球フォームには、一つの特徴がある。足を上げた際に、爪先がピーンと下に向くところだ。この特殊な足の上げ方が、今季66回2/3で与四球10、与四球率(9イニングあたり)1・35という制球力を支えている。
上げた右膝を、できるだけ自分の体の方向に引き寄せることを意識するという。「フラーっと、足が捕手側に流れてしまうのが一番嫌なので」。その結果、「勝手に(爪先が)下がるんですよ」と説明した。
「右膝を左肩に寄せて、体が前に行くのを我慢したいんです。自分が思っている、2個も3個も軸足側に体重を乗せることを意識しています」
体が前に流れると、自慢の制球力にブレが出てしまう。「ダメな時は(捕手側に)流れますね。そのままマウンドの傾斜に沿って体重が前に流れて、狙ったところに球が行かないので」。良い球は、良い足の上げ方があって初めて生まれる。
足を上げた際、時間にして1秒半、静止して「決め」をつくるところも特徴の一つ。これは、智弁学園時代から守り続けていることで、文字通り伊原のフォームの土台となっている。「小坂(将商)監督から、智弁のピッチャーはまず“しっかり立って投げろ”と言われるので」。同じく同校OBで2学年先輩の村上も「しっかり立って投げることが大切」と常々話している。伊原は言う。
「これも体重が前に流れないためです。疲れてくるとより前に行きやすいので。しんどくても足だけはちゃんと決めて、投球動作に移っていきます」
足を下ろしてからは、投球動作が速くなりすぎないよう意識している。「横を向いている時間が長い方が良いので。自分の中でゆっくり、足を着いてから投げる気持ちで」。これも、村上と共通している考え方だった。
考え抜かれた投球フォームでここまで5勝、防御率1・08。それでも、「まだ正解ではない」とキッパリ話す。「まだ相手が自分に慣れていないだけ。研究された時にどう変わっていくかもあると思う。まだフォームは変わっていくと思います」。プロの世界で生き抜くため、進化を重ねる。 (松本 航亮)
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