<能見・エスピノーザ対談>指ハートを作り笑顔の能見(左)とエスピノーザ(撮影・椎名 航)
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 本紙評論家の能見篤史氏(46)が注目のオリックス選手の本音に迫る企画「能見さんが聞く!!」。25年シーズンの3回目は来日2年目のアンダーソン・エスピノーザ投手(27)が登場した。5日の広島戦で自身17試合ぶりの白星を挙げ、そこから2連勝。将来生まれる子どもに日本語の名前を付ける予定であることを明かすなど、あふれる日本への愛を能見氏に語った。(取材・構成=阪井 日向)

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 エスピノーザ(以下エスピ) (冒頭に全て日本語で)私は、エスピノーザです。27歳です。オリックス・バファローズの、野球選手です。いつも応援してくれて、ありがとうございます。

 能見氏(以下能見) 素晴らしい!きょうはよろしくお願いします。オリックスに来て2年目、日本の選手と海外の選手の違いってどうですか?日本の選手は体はそんなに大きくないですけど、バットに当てる技術は日本の方が多分、たけている。“ちょっといいかげん、前に飛ばしてくれよ”みたいな感じになるのかなと。

 エスピ 能見さんがおっしゃったように、本当に粘ってくるので。イニングを長く投げたいと思っていても、ファウルで粘られてしまって、苦しんだ部分もある。ただ、そういうバッターたちと対戦すると、自分がもっといい投球をしなければならない、という気持ちにさせてくれる。

 能見 いい投手は全員そうなんですけど、やっぱり球数投げさせられるのが一番嫌なんです。いい意味で捉えると、飛ばせないぐらいボールが来ている、ということでもある。一番必要なのが緩急。エスピノーザ投手はカーブも持っていますが、これは三振を取りにいくボールではなくて、ちょっと球速を緩めてもいいぐらいなんですよ。

 エスピ アドバイス、ありがとうございます。どうやったら良くなるかを常に考えていて。九里投手であったり宮城投手であったり、日本での登板数が多い投手にアドバイスを求めたり、自分から話を聞きにいっている。いろんなポイントを聞いて、集約して、成長につなげているところだよ。

 能見 勝てる投手の能力はもう示しているので、大丈夫。ずっと勝っていなかったでしょ(※注1)。しんどかったと思うんですよ。

 エスピ 本当に、次いつ勝てるんだろうとずっと思っていた。情報が凄く手に入りやすい時代で、メディアの情報やSNSであったり、翻訳とかもできてしまうので。見ないようにしても、やっぱり目に入ってきてしまう。家族には“見るのをやめておきなさい”と言われたけど、あえて見ていた。勝ちはやってくる、と自分に言い聞かせてやってきたんだ。

 能見 願掛けじゃないけど、勝尾寺にも行ったと(※注2)。調べたの?

 エスピ 曽谷から聞いて、グーグルで調べて。彼女(交際中のジョスレイさん)と“勝利を願いにいこう”と行って、結果的に勝てたんだ。もちろん勝利を願うのも一つの理由ではあったけど、それ以上に日本のいろんな場所を訪れて日本を感じて、文化を知って。勝尾寺も本当に感動的な場所で、良い経験ができた。リスペクトを持って、いろいろ訪問できているよ。

 ――将来的に描いていることは?

 エスピ 週3回、2時間ずつベネズエラの先生から日本語を学んでいる。日本語で皆さんと話している自分が見えたり、日本で長くプレーしている自分の姿が見えたり、日本シリーズを何回も優勝している未来が見えている。今のところ計画段階だけど、赤ちゃんをもうけたら、日本語の名前をつけるつもりでいるんだ。能見さん、おすすめの名前はありますか?例えば男の子だったら、かわいい感じがいいんだけど。

 能見 凄い…(笑い)。例えば強そうな名前だったら“剛”とかになるんですけど。爽やか系だったら、オリックスには(山崎)颯一郎がいるけど、“颯”とかもありますね。

 エスピ ありがとう。フィアンセと相談しておくよ!

 《※注1》=昨年7月7日の日本ハム戦を最後に、自身16試合連続で勝利なし。その間、全試合で援護点が2点以下という不運にも見舞われた。

 《※注2》=5月28日のロッテ戦に向けての調整期間に、交際中のジョスレイさん(29)とともに、「勝ち運の寺」として有名な大阪府箕面市の勝尾寺を参拝した。

 ◇アンダーソン・エスピノーザ 1998年3月9日生まれ、ベネズエラ出身の27歳。14年にレッドソックスと契約。カブス在籍の22年5月30日にメジャーデビューし通算7試合0勝2敗、防御率5.40。24年にオリックス入りし、チーム最多タイの7勝(9敗)。今季は10試合で2勝3敗、防御率3.10。1メートル83、86キロ。右投げ右打ち。

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