高卒育成ドラフト出身のリリーバー、宮城滝太(だいた)。悔しい1年だった昨シーズンの経験から、いかに己を再構築して今季に向かったかを熱く語った。〈全2回の2回目/はじめから読む〉

 しかし、シーズン中にコンディションを上げられなかったものを改善するためには、それなりの工夫が必要だった。

「やっぱり毎日、体って違うんですよ。それにどう対応するのか考えたとき、やはり同じルーティンをこなさないと自分の状態や変化がわからない。だから自分の体を知るために、まずは準備のルーティンを作ろうって。

 フォームとか投げるボールの質も大事ですけど、まずは体が動かなければ始まらない。だからトレーニングでは胸郭まわりや股関節など今まであまり動いていなかった部分の可動域を広げたり、ウェイト・トレーニングがメインの日もあれば、ランニングも徹底して、本当にもう投げることは考えず肉体作りに集中しました」

 宮崎にいた10月から年内は、徹底的に自分の体と向き合った。自身の変化を感じ取れたのは、ブルペンリーダーである山﨑康晃とともに自主トレを行っていた1月のことだった。

「キャンプ前ぐらいに、あっ、全然違う、めちゃくちゃ体が動くなって感じたんです。動きすぎて怖いぐらいだったんですけど、逆にこれだけ動いていれば疲れや張りが出てきたときにちょうどいいのかなって思ったんです」

 己を知ること。体の細部にアンテナを張ること。そしてメンタル面においては、昨オフ初めて自主トレ参加を申し出た山﨑の存在が大きかった。

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