2025年6月16日11時0分


















阪神対オリックス 9回表オリックス無死一塁、一塁走者広岡は西川の二ゴロで二塁スライディングも守備妨害でアウト(2025年6月6日撮影)


阪神対オリックス 9回表オリックス無死一塁、一塁走者広岡は西川の二ゴロで二塁スライディングも守備妨害でアウト(2025年6月6日撮影)


<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>


オリックス広岡大志内野手(28)が、右肋骨(ろっこつ)骨折で13日に出場選手登録を抹消された。今季は53試合に出場して打率3割2厘、4本塁打、13打点。5月14日日本ハム戦(エスコンフィールド)の劣勢の8回には、逆転満塁弾を放ってチームを救った。欠かせない戦力になっていただけに、本人にもチームにも痛恨の離脱となった。

負傷したのは6日の阪神戦(甲子園)。9回無死一塁の一塁走者で、西川の二塁ゴロで二塁に滑り込んだ際に阪神の遊撃・小幡と接触した。その際に右脇腹を痛めたが、危険なスライディングとみなされ、警告を受けた。甲子園は騒然。広岡にとってはつらい状況だった。

直前に大きなアクシデントがあった。広岡の打球が、この回から登板した阪神石井の右側頭部を直撃した。石井はその場に昏倒。はね返って三塁ファウルゾーンまで転がった打球を三塁・木浪が追いかけたが、打者走者はそのまま二塁に進むことも可能だった。0-0の最終盤。先制点を挙げるには、1つでも先の塁に進んでおきたいところ。だが一塁まで走った広岡は、倒れ込んだままの石井を必死の形相で見つめ、何かを叫んでいた。

もし、二塁に進んでいたら「あのスライディングはなかったということですね」と言ったのは智弁学園(奈良)の小坂将商監督。教え子が置かれた状況を思い、恩師も気をもんでいた。二塁に進めた可能性について、オリックス一塁ベースコーチの安達内野守備走塁コーチは「ずっと石井投手を気にしながら走っていたから」と明かした。打者走者が二塁を狙う心境になかったことを「足が前に進まなかったんでしょう」と慮ったのは相手方、阪神の関係者だった。

二塁まで走っていれば、併殺崩しのように見られたスライディングもなく、骨折につながる負傷もなく、警告を受けることもなかっただろう。数日後、広岡に話を聞いたが「たらればの話なので…」と多くを語らなかった。

野球とは人間がやっているんだな、と改めて感じた一戦だった。【オリックス担当=堀まどか】




阪神対オリックス 9回表オリックス無死、石井は広岡の打球を頭部に受け転倒(2025年6月6日撮影)


阪神対オリックス 9回表オリックス無死、石井は広岡の打球を頭部に受け転倒(2025年6月6日撮影)






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