古巣の埼玉西武ライオンズで“いぶし銀”の活躍を見せる炭谷銀仁朗捕手。ベテラン捕手へのインタビュー後編は、巨人、東北楽天と渡り歩いて得た経験と、この1年にかける思いを聞いた。〈全2回の後編/前編から読む〉

 炭谷は2019年にフリーエージェント宣言をして西武から巨人に移籍。その後、2021年のシーズン途中に金銭トレードにて楽天へ。ライオンズと楽天でパ・リーグの、巨人でセ・リーグの野球を体感した。

 歴史と伝統を持つ巨人、最も新しいチームである楽天は両極端のクラブだったが、それぞれのチームに違いは感じたのだろうか。

「いや、選手にとってはあまり関係なかったですね。確かに楽天の場合は歴史の新しいチームで、だからこそ『他の球団はどうやった?』といろいろな人の意見を参考にして、良い部分をどんどん取り入れようという空気は感じましたけど。FAを宣言した時点でライオンズ以外の野球を見られる貴重な機会だと思いましたし、楽天に行くことになった際も、また違った野球が見られると思って希望しかありませんでした」

 伝統のある巨人も、NPBで最も新しいチームである東北楽天も、どちらでも多くの収穫を得たと語る。どちらも選手が厳しい競争意識を持って野球に取り組んでいることに変わりはなかったし、変わりがないことを知ったのも学びの一つだった。

「しいて言えばセ・リーグとパ・リーグではドラフトで指名する選手が違うんだなぁとは感じましたね。セが5点満点で平均4点の選手を獲るイメージだとすれば、対するパはたとえばほかの項目は2点でも、長打力だけは5点とか、脚だけは5点とか。そういった選手を獲得して育てるのがうまいと思いました」

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