2025年5月26日6時0分
中日対阪神 9回表阪神無死二塁、島田のバントを処理したマルテの悪送球で生還し、ナインに迎えられる坂本(撮影・前田充)
<中日1-5阪神>◇25日◇バンテリンドーム
相手チームながら「これはたまったものではないな」と感じたのは阪神が勝ち越した9回の攻撃だ。中日3番手のマルテが、犠打の処理を巡って2度も送球ミスをやらかしてしまう。「マルテはテンパってたなあ」。敵将・井上一樹もそう苦い表情を浮かべたようだ。これもあって阪神はこの回、一気に4得点。それまで1-1と締まっていた試合が崩れたのである。
中日守備陣は3回、これ以上ないと思われるタイミングの「7-6-2」と渡るカットプレーで失点を防ぐなど、いい面もあった。「うまいな」とうなったのだが2回に三塁・高橋周平が送球エラーする場面もあった。終わってみれば1試合3失策だ。
中日のチーム失策は試合前までセ・リーグ最少の「18」だったが、これで「21」となった。その結果、リーグ失策最少の位置についたのが、意外にも…と書くと失礼だが、失策数「19」の阪神なのだ。
「守備」は試合前、1つのポイントかもと思っていた。佐藤輝明が自身初の左翼守備でスタメン。ヘルナンデスが三塁で出た。打撃好調の佐藤輝、守備はもちろんバッティングに影響したらまずいかも…。そう思っていたが、この日に限れば、そういう部分もなく終えられた。
このバンテリンドーム3試合で阪神は無失策。この試合で殊勲者になった坂本誠志郎の捕逸はあったが、守りの堅い相手を向こうに回して、2勝1敗と勝ち越し。守り勝った部分もあるかもしれない。
「ポジションとか代わりながら、みんなよく守ってくれていると思います。(失策数は)へえ、そうなんや…と思いますが、数字は終わってからついてくるものなので」。内野手出身の総合コーチ・藤本敦士はそう振り返った。
今季、得点力のあるチームとなっている阪神だが、やはり「投手を中心にした守りの野球」が基本スタイルだろう。それが長いペナントレースを勝ち抜くために重要なことは過去の例を見ても間違いない。
「1年間、戦っていく上で必要と思えば、それが大きな決断でもしなければいけない」。この日の陣形について指揮官・藤川球児はそう話した。約1週間後には交流戦も始まる。DH制の試合では打線も変化するだろうし、オプションも必要になるはず。経験という意味でプラスになった試合かもしれない。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)
中日対阪神 9回表阪神無死二塁、島田の打球を捕球し一塁へ送球するマルテ(撮影・森本幸一)
このコラムにはバックナンバーがあります。
NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball