球団史上初の3年連続最下位……苦しんだ立浪ドラゴンズ。しかし、観客数は伸び続け、ついにあの黄金期=落合博満時代の水準になった。なぜ最下位でも観客数が増えたのか? 名古屋で現地取材、大物アナウンサーに話を聞いた。【全2回の後編/前編も公開中】
「プロ野球監督なら誰しも功と罪がありますよね。ポイントは立浪さんが残した“功”が何かというわけです」
話の主は若狭敬一氏。CBCの中日応援番組『サンデードラゴンズ』の司会を昨年まで18年間つとめた名物アナウンサーである。
昨季の中日の入場者数は落合博満が率いた黄金時代に匹敵する。3年連続最下位なのに中日はなぜ人気なのか。若狭氏の講義はつづく。
「立浪さん、若手を起用したんです。それも超がつくほど積極的に。加えて起用された選手たちには共通点があった。地元出身・若手・独身、この3つです。岡林勇希、高橋宏斗、石川昂弥、根尾昂……今の人気選手にそのまま当てはまるんですよ。そこに近年の推し活文化が結びついた。私はそう見ています」
若狭氏は女性ファンからこんな質問を投げかけられたことがある。
高橋宏斗は先発投手だ。それゆえ中5日、中6日といった具合に登板回数が限られる。先発と野手は違うんです――そんな説明をしているとき、広がる中日人気を実感した。
「2016年からカープが3連覇したときにカープ女子って流行りましたよね。あれ、外から見ていて羨ましかったんです。その意味では3年連続最下位だったから注目された。“最下位脱出”なんかよりよっぽど話題性ありますから」
豊橋市民球場の取材に同行してくれた現地ライター・長尾隆広氏もこう話していた。

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball