今シーズンのチーム盗塁数が12球団トップ、盗塁成功率94.6%(5月14日時点)と、足を使った攻撃が光る東北楽天ゴールデンイーグルス。2020年シーズン以来2度目の指揮を執り、独自色を打ち出しているのが三木肇監督だ。インタビュー後編は、指導者としての歩みと、目指す指揮官像について明かした。〈全2回の後編/前編も公開中です〉

 現役時代の通算成績は59安打、2本塁打、30盗塁、打率.195。出場した359試合の多くが代走や守備固めでの出場だった「脇役」はしかし、指導者として大きな花を咲かせる。2008年に現役引退し、そのまま日本ハムの二軍内野守備走塁コーチに就任すると、現在まで17年間一度も現場から離れることなく、ヤクルト、楽天と3球団を渡り歩いた。

 指導者としてのオファーが途切れないその理由は何なのだろう? 三木監督自身はそれを「いろいろな“出会い“。それに尽きる」と言う。コーチとして駆け出しだった日本ハムでは、才能溢れる若い選手たちと出会った。まずは入団間もなかった中田翔(現・中日)、西川遥輝(現・ヤクルト)、中島卓也……。

「あの3人をつかまえてよう練習しましたね。翔なんて最初は守備どころじゃなかったよ(笑)。俺は基本、厳しいからみんな大変だったと思う。他にも(杉谷)拳士、陽岱鋼、近藤(健介、現・ソフトバンク)……自分が教えるだけではなく、若い選手たちから学ぶことが物凄く多かったです。

 最後は(大谷)翔平(現・ドジャース)も入ってきましたね。盗塁の練習も一緒にやったし、初盗塁の時、三塁コーチャーでサインを出したことも覚えている。素質どころじゃない、入ってきた時から物凄いものがありましたよ」

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